車山高原「UFO遭遇イベント」に500人-現れては消える光を目撃、会場騒然

カメラには収まりきらないほどの大きさとなった過去最大・500人の輪。

カメラには収まりきらないほどの大きさとなった過去最大・500人の輪。

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 FM長野(松本市本庄1)は8月21日、車山高原(茅野市)特設ステージで「長野超常現象スペシャル THE U・F・O ~episode-5 FINAL~」の公開生放送を行った。

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 同イベントは、「参加者とラジオの前のリスナーが心を一つにしてUFOを呼ぼう」という企画。メーンパーソナリティーの丸山周さんが「夢があり、ワクワクするようなことをやりたい」と2006年から開催、今年で5回目を迎える。初の土曜日開催で、今回が最終回になるということから、会場には多くの人が詰め掛けた。恒例の「日清焼きそばUFO」無料配布は番組開始前に終了。番組の放送が始まってからも人は増え続けた。

 今年もUFO探知機「ユータン」を持った「ユータンレポーター」を会場内に配置し、万全の体制。UFOコンタクティー・宇和原わこさんを迎えて県内のUFO目撃情報を聞いたり、「ファンキーモンキーベイビーズ」の3人からのメッセージを紹介したりしながら番組は進行した。

 車山山頂でレポートする「山頂レポーター」には、同局パーソナリティー・小林新さんが2年ぶりに復帰。リスナーから募集したレポーターの「ユーベルさん」「はまたろうさん」「はなさん」3人とともに「宇宙に最も近い場所」からレポートした。恒例となった「指令袋」の中のカセットテープを再生すると今年4月に公開されたSF映画「第9地区」で宇宙船が現れた場所が南アフリカ共和国だったことから、UFOに呼びかける言葉として「クンジャーニ」(南アフリカで「こんにちは」の意)と叫ぶようにという指令が。丸山さんに「後ろめたさはありませんか?」と問われた小林さんは「ずっと聞きたかったんですが…『後ろめたさ』って何ですか?」と今まで抱いていた疑問をぶつけたが、結局4人で「クンジャーニ!」「クンジャーニ!」と連呼。「どうですか?上空に変化は?」「クンジャーニじゃ見えないよ…」。さらにその後、「指令袋」からは新聞紙で包まれた4本の長い棒状の物体が現れ、いぶかしげに新聞紙をはぐ音に続いて「ああっ…ブブゼラ」と力ない声が。山頂の4人とともにステージ上で丸山さんもブブゼラを吹いてみたが、上空に変化は見られなかった。

 しかし番組後半、山頂から「北側の稜線付近にオレンジの光が見える」とレポートが。「今まで見たことない光。形が変わって、細長くなって…あ、消えた」と興奮気味のレポーターに、会場からどよめきが。丸山さんは、消えたり現れたりするという光に「その発光体に向かってブブゼラを吹いてください」と指示、「ブー」とブブゼラを吹く音が聞こえた直後、「あれ、消えました」。「重大なミスを犯してしまった」と丸山さんは悔やんだ。

 不思議な光の出現に興奮状態の中、電話ゲストとして矢追純一さんが登場。「出現しました」と神妙に話す丸山さんに「わー、すごいじゃないですかー」と軽く応じる矢追さん。しかし、電話の最中もそっちのけで上空を見上げる人が多く、会場の様子を聞きながら矢追さんは「現れたときは、そばに来てくれ、もっと近づいてきてくれとみんなの気持ちを一つにして」とアドバイスを送った。

 この後、丸山さんもステージを降りて参加者と一緒に空を見上げると「大きい光が見える!」とついにその目で存在を確認。西の稜線付近に現れては消える光を多くの人が目撃し、会場の興奮は最高潮に。しかし、山頂の小林さんから「すみません…それ、僕らのライトです」と非常に心苦しい声が届き、光が山頂レポーターの装備しているヘッドライトだったことが判明した。

 それでも参加者は落胆することなく、UFOに呼びかけるために手をつないで大きな輪を作った。500人近くの輪は過去最高の大きさに。クライマックスでは、空に向かって「ユーフォーさん、来てください」と心を一つにして呼びかけたが、上空に光などの確認はできなかった。

 エンディングでは「みんなで夢を追いかけようと始めた番組。こんなに多くの人がここまで真剣に夜空を見上げることはない。番組は終わるけど、ワクワクする気持ちやでっかい夢を持って夜空を見上げてほしい」と丸山さん。「夢は大きなエネルギーになる。そのエネルギーはきっと伝わる。それがマックスになったとき、必ずここに戻ってくる。そのときまでこの気持ちを忘れないでほしい」と締めくくった。

 放送終了後、企画終了を惜しむように丸山さんのところには多くの参加者が詰めかけ、サインを求めたり、写真を撮ったりしながら早くも再開を熱望する声が上がった。最終回を惜しむように、数十人の参加者がそのままとどまり、1時間かけて山頂から戻ってきたレポーターたちを温かく出迎えた。

 「山頂まではきつかったが、光が見えたときは大興奮した」(ユーベルさん)、「感動の嵐だった」(はまたろうさん)、「4人だったので楽しかった」(はなさん)とレポーターの3人は充実した表情を見せた。「毎年、中盤で『何でこんなバカなことやっているんだろう』と思うが、エンディングでは感動してしまう。最後の丸山さんの言葉は僕も同じ気持ち」と小林さん。丸山さんは5年間を振り返り「ファイナルと言っておきながら終わる感じがしない。まだまだ続く気がする。サポートしてくれた人、参加してくれた人、そしてリスナーに本当に感謝している」と話した。

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