松本起点に「ツール・ド・美ヶ原高原」-2千人が「激坂」登り切る

スタート後浅間温泉街の坂を駆け上る選手たち

スタート後浅間温泉街の坂を駆け上る選手たち

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 自転車の「全日本ヒルクライムシリーズ」第1戦となる「ツール・ド・美ヶ原高原自転車レース」が6月28日、松本市野球場(松本市浅間温泉1)の駐車場を起点に開催された。

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 同レースは今年で10回目。浅間温泉から美鈴湖、武石峠を経由して美ヶ原高原までの全長21.6キロ、標高差1,270メートルを走破する登坂レース。昨年は雨により初の中止となったため、2年ぶりのレースとなった。エントリーした2,177人は、「ロードレーサー」「マウンテンバイク」など自転車の種類、年齢、性別などで14のクラスに分かれ、競技が行われた。

 開会式の始まる7時前には、ウオーミングアップで野球場の回りを周回する参加者も多く見かけられた。千葉県から参加した吉田政隆さんは「以前松本に住んでいたが、引っ越してからスポーツバイクを始めたので、初めて申し込んだ。戦うのではなく、楽しみたい」と話す。

 7時30分、ロードレーサーの部チャンピオンクラスから、菅谷昭松本市長の号砲でスタート。沿道には、浅間温泉「のばら保育園」の園児が作った応援旗が配られ、選手が通るたびに観戦客が旗を振って応援。選手たちは温泉街を駆け抜けた後、美ヶ原への山道へと消えていった。

 レースは全コース薄曇りと天候にも恵まれ、チャンピオンクラスで松本市の平野星矢さんが1時間2分1秒で登り切り優勝。女子では中込由香里さんが1時間18分42秒で優勝を飾った。

 「全日本ヒルクライムシリーズ」は全3戦。次戦は7月末に秋田県の鳥海山で行われ、第3戦は再び松本に戻り、8月30日に「全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍」として行われる。3戦とも参戦し、総合優勝した男女それぞれ1人は、来年8月ハワイで行われるヒルクライムレースの最高峰「サイクル・トゥーザ・サン」(全長約60キロ、標高差3,048メートル)に招待される。

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