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信大生が「ビジネスコンテスト」-商工会議所とタッグ、学生のアイデア発信

学生によるプレゼンの様子

学生によるプレゼンの様子

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 松本商工会館(松本市中央1)で12月21日、信州大学の学生による「ビジネスコンテスト」が行われた。

グランプリを受賞した大塚匠さん

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 同大のビジネスコンテスト運営サークル「The Fruit of New Knowledge(TFNK)」が主体となり開く同コンテストは昨年に次ぎ2回目。若者のアイデアをビジネスプランを社会へ発信する場をつくりたいと企画した。市商工会議所青年部が協力し、学生のプレゼン内容や、コンテスト運営に関してアドバイスを行った。「学生にとって大人と話せる機会になる。未来の経済活動を担う若者たちに興味を持ってもらうことは、地域経済の活性化につながる」と同会議所管理部の柄澤深さん。

 当日は5人の学生がプレゼンターとして登壇。地域に根付いた虫食文化を若者たちにも広める「全国に広まる新しい虫料理」や、宇宙空間での太陽光発電の可能性について説明した「宇宙空間のエネルギービジネス」など、さまざまなアイデアを紹介した。プレゼン後は質疑応答の時間が設けられ、「既に似た事業があるが、ほかとの差別化は?」「可能性を感じるのでさらに深めてほしい」など厳しい意見や温かい激励の声も上がった。

 同大学繊維学部1年・大塚匠さんが提案した、高校生を対象に文学作品を募って優秀作品を書籍化する「高校生の文学」がグランプリを受賞した。「『アイデア』で止まっているものが多かったが、大塚さんはそこから一歩踏み込んだ『ビジネスプラン』になっていた。実現に向けて頑張ってほしい」と審査員を務めた同会議所青年部会長の上條器械店社長・上條栄規さん。

 「企画・運営を通じて、社会人の皆さんと関わる中で学んだものは大きい。多くの人に支えてもらって開催できた」と同サークル代表の経済学部3年・友廣憲人さん。今年4月に代表を引き継ぎ、秋ごろから本格的に準備を進めてきた。「来年はより多くの人に参加してもらえるよう、さらに発展させていくことができれば」と意欲を見せる。

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