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松本市美術館で70歳以上の公募展「老いるほど若くなる」-109点一堂に

グランプリ天衣賞を受賞した大橋裕一さんと作品「地獄極楽図」

グランプリ天衣賞を受賞した大橋裕一さんと作品「地獄極楽図」

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 松本市美術館(松本市中央4、TEL 0263-39-3400)で開催中の70歳以上を対象とした公募展「老いるほど若くなる」の表彰式が3月16日に行われた。

表彰式の様子

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 プロ・アマチュア問わず70歳以上であれば誰でも応募できる同展。2004年にスタートし、当初は3年に1度だったが、2009年から2年に1度の開催に。「健康寿命延伸都市」を目指す松本市独自の企画として定着してきた。5回目となる今回は、全国43都道府県から過去最多となる473点の応募があり、その中から入賞33点、入選76点を決定した。

 表彰式には受賞者・入選者らを含め約140人が出席し、賞状を受け取った。グランプリ天衣賞を受賞した大橋裕一さん(71)は「応募者を限定した企画展はいろいろあるが、70歳は時間がたてば皆がなれる」と話し、「高齢者だからこその技術も今後、出てくるかもしれない。私も頑張っていきたいと思う」とあいさつ。審査員を務めた洋画家の佐々木豊さんは「明度差がないとか、彩度が低いとかいう『老人らしい絵』があるものと思っていたが、それは固定観念だった。とにかく多様でいろいろな作品がある」とコメントした。

 会場には、油彩、水彩、アクリル画、水墨画、版画、切り絵、ミクストメディアなど多岐にわたる作品が並ぶ。「回を重ねるごとに水準が上がってきている。2日にわたって審査したが、審査員も自由でのびのびとした心を持っていないと難しい」と同館の竹内順一館長。「本当に力作ぞろい。ぜひ足を運んでもらえれば」と話す。

 開館時間は9時~17時。入場料は、大人=600円、大学生・高校生・70歳以上の松本市民=300円、中学生以下無料。月曜休館。4月7日まで。3月23日・30日は同館学芸員による「ギャラリートーク」を行う。

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