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松本のギャラリーで「おひなさま」展-週末に「季節の和菓子」販売も

喜多村さんの人形は、優しくふっくらとした面持ちが特徴

喜多村さんの人形は、優しくふっくらとした面持ちが特徴

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 松本のギャラリー「ギャルリ灰月(かいげつ)」(松本市中央2、TEL 0263-38-0022)で現在、人形作家・喜多村桃世さんの作品展「2013 お雛さま」が開催されている。

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 喜多村さんは重要無形文化財の「桐塑(とうそ)人形」を制作する。同展では、同人形のお内裏さまとおひなさまがきり箱に収まっている「箱雛」を展示する。「大阪の知人の家に飾ってあったものを見て一目ぼれした。箱に入れて飾れるのがいいし、仕事が細かいのに手頃なのも魅力」と同店オーナーの滝澤充恵さん。同店での開催は今年で4回目となる。

 同人形は、よく乾かしたキリ材を彫刻して大方の形状を作り上げた上から、キリの木粉を生麩糊(しょうふのり)などで練り上げた「桐塑」で肉付けをして形成する。さらに、カキの貝殻の裏の白い部分を細かくした胡粉(ごふん)を幾度も塗り、目や鼻などを整えて磨くと本体が完成。衣装や模様は和紙や古布で表し、最後に薄墨で面相を描き入れて完成する。制作期間は短いもので3カ月、長いもので1年以上はかかるという。

 優しくふっくらとした面持ちが特徴的で、同じ生地の着物を着せて統一感を出している。「良い古布がなかなか見つからないらしい。その中で喜多村さんが納得するよりすぐりの生地を着ているので、本当に良いものだと思う」

 週末限定で、和菓子を制作する「七草」(松本市)による「練り切りのお雛さま」の販売も行う。「以前からの知り合いで、季節の和菓子として『練り切りのお雛さま』を作ったと聞き、一緒に何かできたらと思った。上品な甘さをぜひ楽しんでもらいたい」

 「以前購入していても、『今年はどんな作品が出ているかな』と見に来る方や、毎年初日に来店して吟味していく方もいる」と滝澤さん。「ひな祭りは春らしさを感じる華やかな行事。春を待つ楽しみ、明るい気持ちを感じてもらえれば」とも。

 作品は2万3,100円から。営業時間は11時~18時。火曜・水曜定休。入場無料。3月3日まで。和菓子の販売は今月23日・24日と3月2日・3日。

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