湘南色の急行「ちくま」、松本-長野間で復活運行-鉄道ファン魅了

湘南色で復活した「急行ちくま」

湘南色で復活した「急行ちくま」

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 2003年まで長野-大阪間を定期運行していた「急行ちくま」が2月7日・8日、JR篠ノ井線、松本-長野間で復活運行し、多くの鉄道ファンらが詰め掛けた。

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 この運行は、JR東日本長野支社と第3セクターのしなの鉄道が行うイベントの一環。かつて県内で急行列車に多く使われ、今はしなの鉄道でのみ運行する169系車両を、昨年しなの鉄道が信越線開業120周年を記念して、当時の「湘南色」と呼ばれる緑色とオレンジの配色に塗り直して運行を開始。同イベントでは同じ配色で県内を走っていた急行列車5本の名称を復活、同車両を使い、それぞれの一部区間を運行する。11月から「妙高」「アルプス」「善知鳥(うとう)」が運行し、今回の「ちくま」が4回目。

 12時23分、長野からの「急行ちくま」が松本駅に到着すると、ホームにはカメラを持った鉄道ファンが集まり、記念のプレートや乗車口横の行先板などをカメラに収めていた。塩尻から来た輪湖健一郎さんは「昔よく乗った車両の色で懐かしい」と話す。長野から乗車した東京・武蔵野市の石田裕輔さんは「湘南色の169系は温かみがあって郷愁を誘う。乗れるのは、今はここしかないし、最後になるかもしれないから」と、車体を背に記念撮影していた。

 松本に停車していた30分ほどの間には、乗客に記念品や乗車証明書が配られた。運行記念の「横サボ」(行先版)の数量限定販売も行われ、乗客や鉄道ファンなどが長蛇の列を作った。

 3月7日・8日にはイベント最後となる第5回目が行われ、「急行信州」が軽井沢-長野間を運行する。

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