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朝日村・縄文むら公園で「工房マルシェ」-被災地域の作家復興支援も

昨年12月に行われた「工房マルシェ」の様子

昨年12月に行われた「工房マルシェ」の様子

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 朝日村の朝日美術館横にある縄文むら公園(東筑摩郡朝日村古見)で7月7日、「工房マルシェ~七月の市」が開催される。

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 3回目となる同マルシェは初の野外開催。蒔田加代さん(糸紡ぎ・羊毛)、酒井有美子さん(羊毛フェルト)、矢口香織さん(ワイヤアート)、大澤あいさん(アクセサリー)、片岡さゆりさん(ハーブを使ったサシェ)、小口裕康さん(ミニトランク)、千神宏子さん(カッティングボード)、やざきなおみさん(消しゴムはんこ)がワークショップと販売を行う。ほかに、「Momo cafe」(松本市)によるジャム制作体験や「カフェ・シュトラッセ」(朝日村)によるコーヒーの入れ方教室も。採れたての野菜や花、奈川産の豆・雑穀を使った薄焼きやパン、焼き菓子などの販売や、リフレマッサージ施術、タイ式ヨガ教室なども開く。

 「今回は体験が多いので、広い場所が必要だった。外に出て、テントで展示販売しながら体験もできればと思った」と主催する「カフェ・シュトラッセ」店主の児玉理さん。同マルシェは東日本大震災後、「何かできることを」と集まった同村のクラフト作家たちがスタートした。「最初はうまくいくのか、どうなるのか手探り状態だった。2度の開催で、これまで村内にあるギャラリーなどの存在を知ってはいても素通りしていた人たちが足を止め、中に入るきっかけにもなった」と児玉さん。「村の人たちが『この村でもこういうことができるのか』と言ってくれたり、行政の担当者が『こういう取り組みもいいね』と感じてくれたり。村にとっても何かのきっかけになったと思う」と話す。

 同美術館では現在、被災地の中学生と東京の小学生が、自らの手をモチーフにした写真や絵画で交流した作品と、同村の児童による連携作品展「きぼうのて」展が開催されている。同マルシェでは売り上げの一部を被災地域の作家復興支援プログラムの一つに募金する予定。「継続した支援はもちろん、朝日村に来るきっかけになったり、村の人が美術館に行くきっかけになったり、いろいろなところで、いろいろなことがつながっていく」と児玉さん。「これまで朝日村に来たことがない人も、新鮮な野菜や楽しいワークショップが待っているので、マイバックを手に来てもらえれば」とも。

 開催時間は9時~17時。雨天時は公園手前の室内ゲートボール場で行う。

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