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松本のカフェとイタリア料理店がチャリティーバザー、毛糸の収集も呼び掛け

「ハートニットプロジェクト」の作品

「ハートニットプロジェクト」の作品

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 松本のカフェ「cafe matka(マトカ)」(松本市大手2、TEL 0263-36-5432)で9月19日、「第4回マトカ×にし村 秋のチャリティーバザー」が開催される。

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 当日は、アクセサリー、ポストカード、ハンコなどクラフト作家の作品や、ハーブティーやコーヒー豆、東北地方の物産品などを販売。岩手県雫石のスキースクールチームが行っている「ハートニットプロジェクト」も参加する。同プロジェクトは東日本大震災の被災地に毛糸を送り、被災地の人が編み上げた作品を全国各地で販売、売り上げを還元するもの。帽子やマフラー、ケープなどを販売、送るための毛糸の収集も行う。「インターネットで調べて知り、素晴らしい取り組みだと思って問い合わせた」と同店の西澤貴之さん・やよいさん夫妻。ほかに、昨年12月まで名古屋で営業していた雑貨店「いとへん」が初の移動販売を行う「移動いとへん」も参加する。

 震災後、同店がイタリア料理店「cucina(クチーナ)にし村」(大手2)と共同で開いてきたチャリティーイベントは今回が4回目。両店は徒歩3分ほどの距離にあり、オープンもほぼ同じ時期。夫婦経営という共通点もあり、以前から交流があったという。

 やよいさんの実家は仙台市にある。「震災後、私は動揺というか、本当にどうしたらいいかわからなくて…。そんなとき、西村夫妻から『何か一緒にできることがあれば』と声を掛けてもらった」。3月21日に1回目のチャリティーバザーを開催。その後もリース作りのワークショップや古本市を行い、収益を義援金として寄付してきた。「店を経営しているので大きなイベントというわけにはいかないが、無理のないかたちで『継続できる支援』をしていきたい」(やよいさん)。

 8月には夫婦で仙台へ帰省。復興を進める街の姿、がれきが積みあがったままの海岸の姿などを目の当たりにしたという。「被災地では日々、そこにいるだけでも情報が入ってくる。こちらに戻ってくると、情報量の違いに戸惑うこともある」とやよいさん。「できる範囲で、息の長い支援を行っていきたい」と話す。

 開催時間は11時~18時。

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