俳優・柄本時生さんに最優秀俳優賞-第2回「CINEMAセレクト・アワード」

記念品のポスターパネルを手に。柄本時生さんと宮崎善文理事長。

記念品のポスターパネルを手に。柄本時生さんと宮崎善文理事長。

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 NPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」は1年で最も活躍し、映画ファンに至福の時間を与えてくれた映画人に贈る「松本CINEMAセレクト・アワード」2008年最優秀俳優賞として俳優の柄本時生さんを選出した。2月7日、市内の映画館「エンギザ」(松本市大手4、TEL 0263-32-0396)で授与式を行い、長編初主演作の「俺たちに明日はないッス」を記念上映した。

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 「セレクト・アワード」は同法人のボランティアスタッフによって選出するもので、昨年創設。「奈緒子」「きみの友だち」「ホームレス中学生」など昨年、数々の映画に相次いで出演し、活躍した柄本さんを選出した。授与理由について、「既存のすべての価値観が揺らぐ現代社会に生きる若者の焦燥感と、時代を超えた青春のやるせなさを同時に体現する、これからの時代の日本映画を代表する俳優」と同法人の宮崎善文理事長。

 柄本さんが受賞を知ったのは前日。父親の俳優・柄本明さんから「おめでとう」と祝福され、「何がなんだかわからなくて…でも、賞をいただいたと知って、びっくりした」(柄本さん)。「こういった賞をもらうのは初めてなのでとてもうれしい。一つひとつ、必死にやってきているだけで…ご褒美をもらえたようなもの。でも、これが今後の自信になれば」とも。

 授与式では賞状と、記念品として週刊新潮の表紙を描いているイラストレーター・成瀬政博さん(安曇野市)が描き下ろしたポスターパネルが贈られた。

 作品上映後は観客からの質問に答える時間が設けられ、柄本さんは恐縮しながら、一つひとつの質問に言葉を選びながら応じた。「撮影時期が重なるときにどのように役作りをしているのか」という質問に「仕事をたくさんいただけることは、本当にありがたいことで、運がいいと思っている。役作りはあまり考えないようにしているが…頑張ってやらないと家に帰れないので」と答えると、会場からは笑いも。「(撮影)現場の雰囲気が好き。これからも続けていきたい」と今後の抱負を語った。

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