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松本のギャラリーで「藍染展」 さまざまな技法用いた作品50点

浴衣の生地を染め上げたドレスも

浴衣の生地を染め上げたドレスも

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 松本のギャラリー「ギャルリ灰月(かいげつ)」(松本市中央2、TEL 0263-38-0022)で現在、市内在住の村山洋子さんによる個展「藍染展」が開催されている。

コントラストが美しいパネル

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 パネル、タペストリー、ストール、Tシャツなど約50点を展示する。DMにも使用した白と藍色のコントラストが目を引くタペストリーは、棒に布を巻き、その上に糸をらせん状に巻きつけて染める嵐絞りという技法を用いたもの。何度も繰り返して、格子模様を生み出している。ほかにも、縛ったり畳んだりと多彩な絞りの技法を使ったさまざまな作品が並ぶ。

 「母もブラウスなどを染めていたし、子どものころから日常に『染め』があった」と村山さん。大学生のころから草木染を始め、20年ほど続けていたが、藍染めを本格的に学ぼうと東京の「絞り」コミュニティーに入った。「コミュニティーで先生から『やるなら本藍』と言われて20年。藍は生き物なので、手は抜けないし、気候によって変わるので難しい」と村山さん。「日々の家事もあるし、孫の面倒も見ないといけないし(笑)。それでも日々、向き合っている」と笑顔を見せる。

 「村山さんの藍染めは、濃い藍色がしっかり出ている。一度ではこの深みは出ない。従来の絞り方法だけではなく、さまざまな道具を使って独自の表現を生み出している」と同ギャラリーの滝澤充恵さん。「ディスプレーの方法など、学ぶところもたくさんあった。いつかはここで、という気持ちもあったのでうれしい」と村山さん。「涼し気な藍染めは、今の季節にちょうどいい。手に取ってもらえれば」とも。

 作品は全て販売する。価格は、パネル=3,000円~、ストール=5,000円~、Tシャツ=6,500円~など。営業時間は11時~18時(金曜・土曜は19時まで)。水曜定休。7月24日まで。17日・18日は11時から14時ごろまで村山さんが在廊を予定する。

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