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松本・島内に居酒屋「えん処こばく亭」-前店の「縁」を大事に元従業員が開業

店名は「前店の名前を残したかったのと、動物のバクが好きなので付けた(笑)」と松井さん

店名は「前店の名前を残したかったのと、動物のバクが好きなので付けた(笑)」と松井さん

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 松本・島内に居酒屋「えん処こばく亭」(松本市島内、TEL 0263-48-3838)がオープンして1カ月が過ぎた。

たっぷり刺し身がのった「まぐろ丼」

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 同所で15年間営業し、今年8月に閉店した「くいしんぼ えん」で働いていた松井安沙奈さんが開業。家族で店を切り盛りする。店舗面積は約27坪、席数はカウンター、テーブル、小上がり合わせて約60席。

 メニューは「本まぐろ三昧(ざんまい)」(1,380円)、「ばちまぐろ」「つぶ貝」(以上880円)などの刺し身や、「塩さば」(450円)、「ほっけ」(650円)などの焼き魚など。仕入れは前店のオーナーが引き続き担当する。前店の看板メニューの一つだった「自家製さつま揚げ」(480円)は、「残してほしいというリクエストもあり、自分自身も残したかった味」。前店の味を残しつつ、「特製塩もつ煮」(480円)、「ちょ~かく煮」(680円)などの新メニューも展開する。「イカフライ」「たたききゅうり」「揚げなす」など1皿300円の「こざらメニュー」も。

 昼は10種類ほどのランチメニューを提供。「まぐろ丼」(880円)、「本まぐろ中とろ丼」(1,280円)などの丼物や、「キンメダイの煮つけ」「えびフライ」「かます開き焼き」など定食メニュー(各880円)を用意する。「前の店ではランチはやっていなかったが、昼間からお酒とごはんが楽しめる店にしたいと思って新たに始めた」

 松井さんは高校時代に前店でアルバイトを始め、卒業後に就職。今年6月ごろ、前オーナーから店を畳むと聞き、同じ場所で開業することを決意した。「いつかは自分の店を持ちたいと漠然と思っていた」と松井さん。「前店は人と人との縁を大事にしていた場所。その思いを大切にしたいという気持ちがあった」と振り返る。

 以前からの常連客は、応援してくれる人もいれば、店が変わったことに気がつかないという人もいるという。「昔からの縁と、これからの縁がうまく合わさって調和が取れれば」と松井さん。「お客さまの要望を聞きながら新しいメニューも増やしていきたい」とも。

 営業時間は11時30分~14時30分、17時~22時(金曜・土曜は23時まで)。

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