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「クラフトフェアまつもと」盛況 作る人と使う人の交流、町中イベントでも

天候にも恵まれ、多くの人でにぎわった

天候にも恵まれ、多くの人でにぎわった

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 「クラフトフェアまつもと2023」が5月27日・28日、松本・あがたの森公園(松本市県3)で開催された。

芝生の広場で目を引いていた「soara」のブース

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 園内各所には、陶器、木工、漆、ガラス、染織、金属、皮革、飲食も含め約260のブースが並んだ。天候にも恵まれ、多くの来場者が作家と話したり、写真を撮ったりして楽しんだ。

 初の試みとして、出展作家名簿を掲載する機関誌「掌(たなごころ)」と連携した特設ギャラリー「手しごとの森」を会場内に設置。ドーム型のブース内に、出展作家の中から選んだ8人の作品を展示した。実行委員長を務めたガラス作家・前田一郎さんは「クラフトフェアは来年で40回目。その間、変わったものも変わらないものもあるが、作り手から使い手へ直接届けるという原点を思って、手仕事を紹介する場として始めた。来年以降も続けれいければ」と話す。

 「手しごとの森」でもピックアップされた「soara(ソアラ)」の小林創新さんが手がけるのは、ウニの殻をシェードに用いたランプ。さまざまな種類のウニの殻は、色も柄も手を加えず、自然のままだという。

 東京で舞台美術や家具のリペアなどの仕事をしていた小林さん。原村にUターンして家業の大工をしながら、作品作りを始めた。出展は昨年に続いて2回目。「正直、接客は苦手だが、作品を知ってもらう必要はある。直接反応が見えるし、話もできる場として、クラフトフェアがいいと考えた」と振り返る。ブースも自作し、中に入ってカウンターの小窓を開くと会話ができるようにした。「作ってみたら、意外と360度から見られてしまう感じになったが、来てくれた人といろいろなやりとりができて良かった」とも。

 2日間は、イオンモール松本(中央4)での「クラフトスクエア」や、「六九工藝(こうげい)祭」(六九商店街)、「工芸の庭」(松本城大手門枡形跡広場)、「御使者宿(おししゃやど)市」「五月の宵祭」(信毎メディアガーデン)など各所でイベントを展開。歩行者天国となった通りも多く、大勢の人でにぎわった。

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