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松本で「工芸の五月」開幕 市内40カ所で手仕事に触れる多彩なイベント

「はくぐむ工芸」では座ったり、よじ登ったり、好きなように並べたりして楽しむ子どもたちの姿も

「はくぐむ工芸」では座ったり、よじ登ったり、好きなように並べたりして楽しむ子どもたちの姿も

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 展示やワークショップなどを行う工芸イベント「工芸の五月」が現在、松本市を中心に美術館、博物館、ギャラリーなど約40カ所で開催されている。

「そらまめギャラリー 木曽漆器400年の技」では漆塗りの実演も

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 松本市美術館(松本市中央4)の中庭では、子ども用の椅子を展示する「はぐくむ工芸 子ども椅子展」を開催。シンプルなスツールやベンチをはじめ、昆虫の形をしたものや引き出しが付いたものなど木工作家24人が制作した多彩な椅子約50脚を用意する。5日には、芝生の上で歌や音楽、読み聞かせなどを行う「すてきな三にんがやってきた!」を予定する。

 同館のこども創作館では、「そらまめギャラリー 木曽漆器400年の技」と題して、漆塗りの作品や制作するための道具の展示と、ワークショップや実演を行う。ワークショップは、「スプーン堆朱(ついしゅ)研ぎ出し」(5月1日・2日)、「豆皿絵付け」(3日)、「和紙はがきに漆流し」(4日)。実演は、漆塗り用のはけを製作する様子を紹介する。

 オルタナティブスペース「東家」(大手4)では「旅行社 みずのさんぽ」をオープン。紙や画材などを使って小冊子や缶バッジを作るワークショップを開く。ほかに、湧き水と工芸をテーマに町歩きを楽しむ「建築家と巡る城下町みずのタイムトラベル」(期間中の毎週土曜)や、クラフト作家の器で酒を楽しむ「ほろ酔い工芸」(20日、三代澤酒店)なども。メインイベントの「クラフトフェアまつもと」(27日・28日、あがたの森公園)は、約260組が出展を予定する。期間中は、JR松本駅改札口向かいにあるJR東日本ウェルカムセンター内に、駅前案内所「どこそこクラフト」を設ける。

 毎年5月を「工芸月間」とし、工芸にまつわる企画を市内各所で展開するもので、今年で17回目。現在、オフィシャルガイドブック(600円)を市内各施設・店舗・ウェブサイトで販売している。実行委員会担当者は「参加ギャラリーでの企画展をはじめ、ワークショップなどのイベントもいろいろあるので、楽しんでもらえれば」と呼びかける。

 5月31日まで。漆塗りのワークショップは要予約で問い合わせは同美術館(TEL 0263-39-7400)。

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