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松本・島立にラーメン店「紀守」 梓川の「燕黒」が新ブランド

豚骨と鶏、野菜から取ったスープと自家製麺を合わせる「背脂らあめん」

豚骨と鶏、野菜から取ったスープと自家製麺を合わせる「背脂らあめん」

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 ラーメン店「豊潤らあめん 三代目紀守(きもり)」(松本市島立、TEL 0263-88-2776)が松本合同庁舎の近くに2月23日、オープンした。

店内の様子

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 「煮干しらあめん 燕黒(つばくろ)」(梓川倭)のセカンドブランド。昨年8月に移転したラーメン店の店舗を居抜きで使い、カウンターや厨房(ちゅうぼう)など店内のレイアウトはそのままに、床や壁を張り替えるなどして改装した。店舗面積は約14坪。カウンターとテーブル合わせて17席を設ける。

 ラーメンには低温調理した豚肩ロースのチャーシューや産地直送の九条ネギ、3日かけて仕込むメンマなどをトッピング。麺は、「燕黒」の製麺室で打ったもので、北海道産の小麦粉を配合してもちもちとした食感に仕上げる。豚骨と鶏、野菜から取ったスープと市内の老舗・丸正醸造のしょうゆを合わせた「背脂らあめん」(850円)、数種類の信州みそをブレンドして作る「味噌(みそ)らあめん」(900円)などを提供。店主の横山晴彦さんは「濃厚だけどすっきりとした味わいを目指した。具材一つ一つにこだわっている」と話す。味の濃さ、背脂やニンニクの量も自由に調整できる。

 横山さんは15年ほど前、市内のラーメン店「らあめん寸八(ずんぱち)」でアルバイトを始めたことをきっかけにラーメンの道へ進んだ。「お客さんから直接感想を聞けることや少数精鋭で仕事をすることが面白く、やりがいを感じた」と振り返る。そのまま正社員となり、やがて店長として店を切り盛りするようになった。2011(平成23)年には「寸八」からのれん分けした店をオープンし、その後、独立して同じ場所で「燕黒」を開業した。

 以前から「セカンドブランドを作りたい」と考えていたところ、前店の店主から「移転するので店舗を使わないか」と提案され、譲り受けることを決めた。「少ない人数でも営業できるような店舗が理想だった。広さもちょうど良く即決した」と横山さんは笑顔を見せる。昨年9月から物件を借り、2店舗の掛け持ちができるよう、体制を整えるなど準備を進めてきた。

 店名の「紀守」は、祖父の名前から取った。ほかにも、「寸八」の「寸」の字が入ったり、「豊潤」の「潤」の字は「燕黒」のラーメンの原点となった「らーめん処(どころ) 潤」の店主・松本潤一さんから取ったりと、これまで歩んできたラーメン道を表現した。「自分の集大成となる店。地域に密着した店舗にして行きたい」と力を込める。今後は様子を見ながら夜の営業も検討していくという。

 営業時間は11時~15時。水曜定休。

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