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松本市美術館で「不思議の国のアリス展」 初版本から現代アーティスト作品まで

アリスの世界観を感じさせる工夫も

アリスの世界観を感じさせる工夫も

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 「不思議の国のアリス展」が現在、松本市美術館(松本市中央4、TEL 0263-39-3400)で開催されている。

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 今年3月の神戸を皮切りに、全国7カ所で行われる巡回展。童話「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の2つの物語を軸に、日本初公開の作品も含め、約200点を展示する。

 会場は、3章で構成。第1章「始まりの話-アリス誕生」は、作者のルイス・キャロルのことをはじめ、初版本などの貴重な資料、ジョン・テニエルが手掛けた挿絵の原案などを紹介する。第2章「アリスの物語-不思議の国への招待」は2つの物語を、現在活躍する7人のアーティストが描き下ろした作品が並ぶ。

 第3章「アートの国-世界が愛する永遠のアリス」は、映画や舞台作品の資料や、多彩なジャンルのアーティストがアリスの世界観を表現した作品を展示する。絵本「はらぺこあおむし」の作者のエリック・カールさんが描き下ろした「チェシャネコいもむし」や、人気歌手レディー・ガガさんへ提供した「ヒールレスシューズ」の作者として知られるデザイナー・舘鼻則孝さんが「アリスから靴のオーダーを受けたら」と制作した「アリスの青い靴」などのほか、草間弥生さんが以前、アートワークを手掛けた「アリス」本で使われた4作品も。

 館内では、「リアル脱出ゲーム」とコラボした「不思議の国からの脱出」を展開。撮影スポットを設けたり、章と章をつなぐ通路もアリスの世界観を感じさせる工夫を施したりする。グッズも500種類以上用意。同館学芸員・武藤美紀さんは「アリスは女性からの人気が高いと思っていたが、意外と男性や、中学生以下が無料ということもあって親子連れも多い」と話す。

 期間中は、「5HORNパルコ松本」(中央1)や「中町cafe 茜里(せんり)」(中央2)、イオンモール松本(中央4)内の「BISTRO HIKARIYA」や「バンビクレープ」などで限定スイーツを提供するコラボ企画も。「展示を見て、『もう一度物語を読み直したくなった』という声も聞く。撮影スポットやコラボ企画、グッズ、スイーツなど、さまざまなかたちで楽しんでもらえれば」

 開館時間は9時~17時(入場は16時30分まで)。入場料は、大人=1,200円、大学生、高校生=800円、中学生以下は無料。月曜休館(8月は無休)。9月8日まで。

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