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松本・老舗あめ店「山屋御飴所」が体験工房 触れることであめ文化伝える

球断機を手にする太田さん

球断機を手にする太田さん

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 松本・大手の老舗あめ店「山屋御飴所(おんあめどころ)」(松本市大手2、TEL 0263-32-4848)があめ作りを体験できる工房を7月6日、オープンした。

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 体験は、米と麦芽を練って作る米あめを使う。塊になっている白い米あめを手で延ばして棒状にして、赤色と青色のあめを付けて、さらに延ばしていく。その後、金属製の球断機に入れて、上板で押さえながら前後させると、赤と青の模様が入った手まり風の丸いあめが出来上がる。棒状にしたあめの太さによって大きさが変わり、体験では大小2つの丸いあめと、棒状のままグルグルと巻いて渦巻き型の棒付きタイプを作ることができる。所要時間は45分程度。

 あめ作りを通じて松本のあめ文化を知ってもらいたいと、代表の太田喜久さんの自宅の一室を改装。8畳の和室をフローリングにして大きな台を置き、水場も設けた。球断機は、昭和の終わりごろまで使っていたもので、「どういう風に体験してもらうと楽しいかを試行錯誤する中で、倉庫に眠っていた球断機のことを思い出した」と太田さん。メンテナンスに出して、2台を使えるようにした。

 同店は「松本のあめ文化を多くの方に知ってもらい、あめ自体のステータスを上げたい」と昨年6月に発足した「松本飴(あめ)プロジェクト」にも参加する。「購入するだけではなく、体験することであめ文化が次の世代にも伝わっていくのではないか」と太田さん。

 国内外からの観光客のほか、地元の人にも人気があり、柔らかいあめの感覚に驚く人もいるという。「外国の方は、庭なども含め和の雰囲気を感じて喜んでくれる人も多い。お土産にもちょうどいいので、気軽に体験してもらえれば」とも。

 開催は土曜・日曜で、1日4回。料金は1人2,160円。完全予約制で、各回定員は6人。予約はホームページで受け付ける。

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