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松本のアートギャラリーで成澤果穂さん個展 ドローイングとタブロー、中間を探る

ホワイトキューブに映える作品

ホワイトキューブに映える作品

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 松本・深志のアートギャラリー&カフェ「awai art center(アワイアートセンター)」(松本市深志3、 TEL 090-2427-4374)で現在、長野市出身のアーティスト・成澤果穂さんの個展「行ったり来たり」が開催されている。

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 「青」が印象的な作品を手掛ける成澤さん。アクリル絵の具などを用いて、何度も塗り重ねたり、塊を塗り付けたりして描き上げた作品を中心に、ドローイングなども含め10点を展示。ペンを用いて描くドローイングと、絵の具を塗り重ねて描くタブローを意識し、ドローイングの鮮度をいかにタブロー上で再現するかを模索しながら取り組んでいるという。店主の茂原奈保子さんは「あまり考えず手が動くドローイングの感覚をタブローにも表現したいと思いながら試行錯誤を続け、成澤さんにとってかなり理想的な形に近づいてきたと聞いている」と話す。

 成澤さんは長野市出身。武蔵野美術大学で油絵を専攻し、同大学院修了後も都内で引き続き活動を行っている。同大学院1年だった2014年、茂原さんが企画として携わった「まつしろ現代美術フェスティバル」に出品したことがきっかけで、同展が実現した。

 県内での個展は初めて。「実際に作品を置いてみると、ホワイトキューブに映える」と話していたという。青系とは異なる色合いの1作品は、同店のトイレに展示した。「なぜかここにしっくりきたので」と茂原さんは笑う。9月9日には、成澤さんを迎えた「アーティストトーク」も予定。「作品のこと、成澤さんの思いなど、直接聞ける機会なので足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。

 作品は全て販売する。価格は1万5,000円~。営業時間は金曜~日曜の12時~19時(最終日は17時まで)。9月10日まで。ギャラリートークは同9日17時~、参加費500円(ワンドリンクオーダーが必要)。予約・問い合わせは同店まで。

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