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松本駅近くに焼酎&おでん店「瀞」 焼酎好き店主が飲み方提案

「おでんは焼酎に合う優しい味」と清澤さん

「おでんは焼酎に合う優しい味」と清澤さん

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 松本・中央に7月17日、焼酎&おでんの店「瀞(とろ)」(松本市中央1、TEL 0263-36-4146)がオープンした。

カウンターには店主お勧めの焼酎が

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 店舗面積は約7坪、席数はカウンター7席。焼酎専門の酒店で働いていた経験を持つ店主の清澤博信さんが「焼酎をもっと楽しんでもらいたい」と開いた。

 焼酎は鹿児島のものを中心に10種類以上を用意。芋をメーンに、米、麦、黒糖などを取りそろえる。「鹿児島では一般的」という70ミリリットルで、価格はお湯割りで250円~400円。「大和桜」(お湯割り=300円、水割り・ロック=350円、ソーダ割り=400円)は「知名度は高くないかもしれないが、本当に良い酒を造っている蔵のもの」。八丈島で造っている「情け嶋」(同250円、同300円、同350円)は、「インパクトのある麦焼酎で麦チョコのような風味を感じる。ソーダ割りや水割りがお勧め」という。

 鹿児島のしょうゆでだしを取ったおでん(1品120円~)は、大根や卵、春菊、はんぺん、厚揚げなど。信州福味鶏や信州ポークを使った「もも唐揚げ」(580円)、「豚の角煮」(850円)のほか、「幻の稲核菜二種盛り」(450円)など、地元食材を使った一品料理も用意する。「地元のおいしい食材も知ってもらえれば」と清澤さん。「一人でやっているのでたくさんは作れないが、その分、手間暇はかけたい」と話す。

 焼酎好きで、九州に対する思いが強く、何度も足を運んでいるという清澤さん。「正直、鹿児島へ行くか、松本で店を始めるか迷っていた時期もあったが、地元の人においしい焼酎の飲み方を提案できれば」と開業を決意。お湯割りは、お湯を加えるのではなく、燗(かん)どうこを使い、ちろりに水と焼酎を入れて温める。「割り方や温度で味が変わる。おいしい飲み方を知って、焼酎を身近なお酒と感じてもらえれば」

 店名は、河川で水が深く流れが緩やかな所の意味。「『瀞とろ』という焼酎で知った文字(笑)。人通りの多い道から1本入ったところにある店なので、ピッタリだと思った」。ショップカードに描かれている「オッノコンボ」は、鹿児島では台所に飾ると幸福が訪れるとされているもので、家族分に1つ足した数を飾るのが一般的だという。同店の壁には9つの「オッノコンボ」が並んだ絵も。「7席と、自分と、プラス1つ。焼酎を楽しんでもらって、幸せが訪れるように」と清澤さんは笑顔を見せる。

 営業時間は17時30分~24時。水曜定休。

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