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松本・浅間温泉で長谷川正治さん陶展-黄、オレンジ、白などさまざまな色で

新作の「キセトアメ」シリーズ

新作の「キセトアメ」シリーズ

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 浅間温泉の「手仕事扱い処GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で現在、長谷川正治さんの個展「長谷川正治陶展IV『お茶とお菓子と小さなオブジェ』」が開かれている。「工芸の五月2014」の関連企画展の一つ。

「パステル」と「ホーロー」のシリーズ

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 同ギャラリーでの個展開催は2010年以来4回目。皿やマグカップ、急須、酒器、花器など約200点を展示する。新作の「キセトアメ」シリーズ、「パステル」シリーズをはじめ、長谷川さんの代表作ともいえる「オレンジ」シリーズ、白釉(はくゆう)を使ったモダンな「ホーロー」シリーズなどの作品が並ぶ。生物をモチーフにした「生きもの鉢」や、「タビビト」の陶人形も。

 「キセトアメ」シリーズは一層手間をかけ、長谷川さん独自の手法で作られた器。黄色と茶色が穏やかな色合いを放ち、つやのある質感が落ち着いた雰囲気を醸し出す。「『キセトアメ』シリーズのコーナーは、お客さんが引き付けられるように見ていく。盛り付ける料理のイメージが湧くようだ」と同ギャラリーの瀧沢一以さんは話す。「パステル」シリーズは、明るく柔らかい色調と、マットな表面に細い針金で描いたシンプルなイラストがポップな印象を与える。

 長谷川さんは埼玉県出身。2000年、愛知県常滑市の「共栄窯」で陶芸研修をし、その後、同市内の工房で制作を始めた。2008年に千葉県富津市へ移転し、自宅の敷地内に窯場を設けて作陶を続けている。「常に新しいことに挑戦し続ける長谷川さんの姿勢にはいつも驚かされる。思うように焼き上がらなかった器からも、新たな価値を見いだして次の作品のヒントにしてしまう」と瀧沢さん。「長谷川さんはとにかく作ることが大好きで、趣味で菓子作りも始めたほど。24日は手作り菓子とカップを用いたカフェを開き、さらにお客さんに楽しんでもらい癒やしのひとときを提供できたら」とも。

 作品は全て販売する。角皿=2,160円~、丸皿=2,700円~、マグカップ=3,240円~、ボトル=4,860円~など。営業時間は10時~18時。木曜・金曜定休。今月25日まで。24日・25日は長谷川さんが在廊予定で、24日11時~17時には長谷川さん手製の菓子とカップで楽しむ「ONE DAY カフェ」を開催する(コーヒー・菓子付き500円、限定20食)。

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