サイトウ・キネン・フェスティバル松本（SKF）のオーケストラコンサートの様子を生放送する「街角スクリーンコンサート」が9月3日、松本城公園（松本市丸の内）などで開催された。

　市内では、同公園と中町・蔵シック館（中央2）、ピカデリーホール（大手4）の3カ所、県外では札幌、六本木、金沢、福岡、熊本、鹿児島の6カ所で開催。コンサート会場のキッセイ文化ホール（水汲）から生中継を行った。

　同公園では野外に、縦6メートル、横9メートルほどの大型スクリーンを設置し、300席を用意した。コンサート前には、同フェスの22年の歩みや今年の様子をVTRで紹介。9年ぶりの出演となる指揮の大野和士さんからのコメントの後、会場の様子がスクリーンに映し出された。会場の客席には小澤征爾総監督の姿も。

　演奏曲目はモーツアルト「交響曲第33番変ロ長調」、日本初演となるリゲティ「フルート、オーボエと管弦楽のための二重協奏曲」、R・シュトラウス「交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』」。席でゆっくりと鑑賞する人のほか、会社帰りに立ち寄る人や、散歩中の犬と共に足を止めて見入る人、ベビーカーの子どもと一緒に見る人の姿も見られ、多くの人が演奏に聞き入っていた。