シンガー・ソングライターと挿絵画家がコラボ展-安曇野のカフェで

黒髪の少女・二リスが祈りの女神・シサに問いかけるシーン

黒髪の少女・二リスが祈りの女神・シサに問いかけるシーン

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 安曇野のギャラリーカフェ「アートカフェ 清雅(せいが)」(安曇野市豊科、TEL 0263-72-3982)で現在、シンガー・ソングライター犬飼奈都さんと、挿絵画家・田之上尚子さんによる企画展「ちいさな村のちいさな物語展 ~メル・トムテ物語~」が開催されている。

BGMと挿絵のコラボを楽しめるギャラリー内

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 「メル・トムテ」という架空の村を舞台に制作した6つの物語と曲、挿絵10点を展示する。糸つむぎの娘や鍛冶屋の男性、洗濯屋の娘など6人の登場人物を表現。物語と歌を犬飼さんが制作し、その曲をもとに田之上さんが挿絵を描いた。

 挿絵は曲順に展示。1曲目をイメージして描いたものは2枚あり、黒髪の少女・二リスが物悲しげにしている姿と、教会で祈りの女神・シサに問い掛ける姿を丁寧に表現している。村の全体図や、教会の周辺をピックアップして描いたものも。「お互いに持っているイメージがあり、それをすり合わせて作っていったみたい。曲と絵がとてもマッチしていると思う」と同店オーナーの岡村節子さん。

 曲は店内でBGMとして流す。試聴コーナーも設け、ヘッドホンでじっくりと聴くこともできる。物語をまとめ、挿絵も載せた手作りの絵本も用意。読みながら曲を聴くことで、より一層ストーリーを楽しめる。

 3月3日には犬飼さんによるライブを開催予定。ウクレレやシンセサイザーを使い、6曲の中から数曲を演奏するという。「『メル・トムテ村』の雰囲気に包まれた会場なので、まるで村にいるかのように楽しんでもらえると思う」と岡村さん。

 田之上さんは作品発表の場として、これまでに何度も同店で展示を行っている。田之上さんのファンでもあり、作品の変化を見続けてきた岡村さんは「犬飼さんと共演することで、田之上さんが持つ本質的なものが表現できていると思う。ぜひ世界観を楽しみに来てほしい」と話す。

 営業時間は11時~17時(最終日は16時まで)。3月4日は休業。3月10日まで。3日のライブは14時~、入場無料。

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