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「松本安曇野住宅建築展」開催-子どもたちによる風船ドーム作りも

完成したドームの中に入る子どもたち

完成したドームの中に入る子どもたち

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 松本・安曇野で設計事務所を構える建築家9人による「第5回松本安曇野住宅建築展」が7月22日~24日、松本市美術館(松本市中央4)で行われた。

中庭に現れたカラフルな風船ドーム

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 同展は、川上恵一さん、荒井洋さん、丸山和男さん、藤松幹雄さん、林隆さん、山田健一郎さん、野口大介さん(以上松本市)、小川原吉宏さん、尾日向辰文さん(以上安曇野市)の9人が参加するグループ展。5回目となる今回は「あそびごころ」をテーマに、それぞれが手掛けた住宅の写真やスケッチ、模型などを展示。期間中はメンバーがワークショップやギャラリートークも行った。

 23日には、子ども向けのワークショップ「インスタント建築 風船ドームを作って中に入ろう」を開催。風船2000個を使ってドーム作りを行った。参加した約40人が4つのグループに分かれて、風船を膨らませることから開始。「1人で50個も膨らませるのは大変」と言っていたところに、スタッフが部屋の敷居を外すと隣の部屋からたくさんの風船がなだれ込み、子どもたちは大はしゃぎ。風船を一つずつテープで貼り合わせて面状にしていき、それを持って中庭へ移動した。

 時折強く吹く風に、風船が流されたり、割れたりとドーム状に成形することには苦戦。スタッフや一緒に参加した保護者が懸命に整える側で、子どもたちは風船を手に走り回り、割れたり割ったりを楽しむ姿も。最後は何とか風船を一カ所に集めて全員で記念撮影を行った。安曇野市から参加した桜ちゃん(9)と有希ちゃん(5)姉妹は、風船を手にしながら、「風船の中に入ったときは割れる音が怖かったけど、作るのも割るのも楽しかった」と満足そうな表情を見せた。

 「自分の周りに空間を作ることが、部屋作りの原点。それを風船で感じられるようにしたかった」と野口さん。「風で飛んでしまって、なかなか思ったようなかたちにはならなかったが…子どもたちにとっては楽しめたようで良かった」と振り返る。

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