「クラフトフェア松本」盛況-交通対策・グッズ販売など新たな取り組みも

会場内では来場者と作家とのやりとりがあちこちで見られた

会場内では来場者と作家とのやりとりがあちこちで見られた

  • 0

  •  

 松本・あがたの森公園(松本市県3)で5月29日・30日、「クラフトフェアmatsumoto2010」が開催された。

梅津和時さんたちによるパフォーマンス

[広告]

 NPO法人松本クラフト推進協会(県1)が主催する同イベントは今年で26回目。ガラス・皮革・陶磁・木工・染織・金属・その他(石・紙・ろうそくなど)というさまざまな分野の約260組のクラフト作家が出展。両日とも天候にも恵まれ、多くの来場者が詰め掛けた。

 園内各所に張られたテント内には食器や衣類、アクセサリー、家具、オブジェなど幅広い作品が並んだ。作品だけではなく、作家自身を知ってもらおうと作業工程や自身のプロフィールなどを説明したカードやファイルなどを展示するブースも。工夫を凝らしたディスプレーには、多くの来場者が足を止めて見入っていた。

 木器・漆器製造の「釣部木工」(石川県金沢市)は今回が初出店。今年独立したばかりだというと代表の城﨑月甫(つきほ)さん。「以前から聞いてはいたが、とにかく人が多くてびっくりした」と話す。漆を塗った木製の器は一見木とは思えないものもあり、手にした人からは「木なんですね」と驚く声が。城﨑さんは来場者に気さくに声を掛けたり、掛けられたりしながらフェアを楽しんでいた。

 30日にはサクソホン奏者の梅津和時さんがゲリラライブを開催。ライブは、昨年12月に急逝した舞踏家・本木幸治さんの追悼パフォーマンスを、と同実行委員長の大島健一さんが話したのがきっかけ。「(クラフトフェアでゲリラ的にパフォーマンスを展開していた)本木さんの追悼がきっかけだったが、梅津さんには『気持ちいい場所があるからぜひ楽しんで演奏してほしい』とお願いした」(大島さん)。梅津さんはどこからともなく現れ、演奏しながら園内を回って芝生の広場へ。広場でダンサーとともにパフォーマンスを行った。30分近く行われたパフォーマンスには、大人も子どもも大きな拍手を送っていた。

 同協会は今年初の試みとして、飲食ブースを公園奥の1カ所にまとめ、来場者に芝生の広場を広く使ってもらえるよう会場構成を変更。公募デザインによるスタッフTシャツの着用やオリジナルトートバックの販売も行った。例年、課題となっている付近の渋滞対策も開催2日間を「バスDAYまつもと」と位置付け、均一料金にしてバス利用を呼びかけた。「いろいろやってはみたが、結果がどうかはこれから」と大島さん。「まだまだ課題はあるが、フェアに大きなエネルギーがあるのは確か。ここからいろいろなものが外に向かって出ていって、いろいろなかたちになっていけばいいと思う」と話す。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース