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松本の喫茶店「アベ」が「カラメルクリームオーレ」 地元2店とコラボ

(左から)「飯田屋飴店」の伊藤雅之専務、「珈琲美学アベ」の安部文人さん、「村山人形店」の村山謙介さん

(左から)「飯田屋飴店」の伊藤雅之専務、「珈琲美学アベ」の安部文人さん、「村山人形店」の村山謙介さん

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 松本駅近くの喫茶店「珈琲(コーヒー)美学アベ」(松本市深志1)が現在、「村山人形店」(中央2)、「飯田屋飴(あめ)店」(大手2)と協力して開発した新商品の販売準備を進めている。

新商品「カラメルクリームオーレ」

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 新商品「カラメルクリームオーレ」は、同店の看板商品「モカクリームオーレ」のスペシャルバージョン。細かく砕いた氷を銅製のゴブレットに入れ、カラメルチップを交ぜた卵のアイスクリームをのせて、コーヒーとミルクを交互に注ぐ。価格は1,200円で、大阪・阪神梅田本店で行われる催事「純喫茶ハンシン」に、11月2日~4日の3日間出店して提供する。

 使用するアイスクリームは村山人形店の村山謙介さんが担当。同店は昨夏、新事業としてアイスクリーム製造を始め、規格外の果物や近隣の商店から生じる食品ロスの削減にも積極的に取り組んでいる。新商品に使うカラメルチップは、飯田屋飴店の看板商品「あめせんべい」を製造する際に出る、割れたり欠けたりしたあめを活用した。再加熱して焦がし、クランチ状にして交ぜ込んでいる。

 新商品の開発は今年8月、横浜の百貨店で行われた催事に珈琲美学アベが、限定商品として提供した「バナナクリームオーレ」が好評だったことから検討。「モカクリームオーレ」にのせるモカアイスクリームを作っている村山さんに相談を持ちかけた。「純喫茶といえばプリン」と考えた村山さんは、昨年製造した「あめせんべい」を使ったアイスをベースに新商品を試作。スクープのしやすさも考慮して、粒の細かさも工夫したという。

 珈琲美学アベの2代目店主・安部芳樹さんは「地域に根付いた店が協力して完成した新商品。百貨店の集客力を生かして、地方に良い物、魅力的な物があることを発信していきたい」と意気込む。催事限定として開発した商品だが、今後は店頭での販売も検討したいという。同3代目で芳樹さんの次男・文人さんは「純喫茶のイメージにふさわしい、新しい商品が生まれた。多くの人に知ってもらうことが松本を訪れるきっかけにもなれば」と話す。

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