松本のギャラリーで着物作家が個展-反物の「巻き付け」パフォーマンスも

刺しゅうを施す三原さん(手前)と作品を眺める丸山さん。

刺しゅうを施す三原さん(手前)と作品を眺める丸山さん。

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 松本市のギャラリー「ギャルリ灰月(かいげつ)」(松本市中央2、TEL 0263-38-0022)で現在、着物作家・丸山正さんの個展「丸山正の着物」が開催されている。

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 同ギャラリーは通常、入り口付近で常設展示を行い、奥のスペースで企画展を行うスタイルだが、今回は丸山さんの希望により、同店初となる店舗全体を使った展示となった。「今まであまり気に入る空間がなかった。でも以前『灰月』で展示やパフォーマンスを行い、集まるお客さんにも興味がわいた。今回改めて『灰月の空間』で開きたいと思った」(丸山さん)。

 同展では、反物や帯をはじめ100点を超える着物関連作品を展示。全面ガラス張りで自然光が降り注ぐ北側には、つるされた反物と帯が交互に展示。光を通すことで、違った雰囲気の反物を見ることができる。奥には鏡と照明が備えた試着スペースを用意。その隣には丸山さんの作品に刺しゅうを施す刺しゅう家・三原佳子さんの作業台を持ち込み、三原さんが在廊の際は作業の様子を見ることができる。

 丸山さんの作品は、丸山さんがデザインしたものを専門の職人に依頼して制作する。墨黒やグレー、茶色など落ち着いた色合いの作品が多く、異素材や違う織り方をした布を合わせるなど、独特な着物世界を展開している。三原さんにもこだわりがあり、最大3色の糸を縒(よ)り、布の色に合わせて作り出した糸で刺しゅうを施している。

 18日16時から、丸山さんと写真家・高木由利子さんによるパフォーマンス「THE MAKING OF 『巻き付け』」を行う。以前、経済産業省発行の和装繊維産地を紹介するブックレットで巻き付けの撮影を担当した高木さんを招きパフォーマンスを企画した。「『高木さんの目線』を紹介する感じ…。ファインダーをのぞいたような状況をお客さんにも見てもらえたらと思って。すべてアドリブなので自分でもどうなるかわからないけど…」と丸山さん。「撮影当時以上のものが生まれるかもしれない。面白い偶然を期待したい。賭けだけど(笑)」と丸山さん自身もパフォーマンス当日を楽しみにする。

 作品は販売も行う。価格は、反物=22万500円~、帯=47万2,500円~、げた=1万8,900円~、帯締め=1万9,950円~など。営業時間は、日曜・月曜・火曜=11時~18時30分、木曜・金曜・土曜=10時30分~19時。入場無料。水曜定休。4月20日まで。

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