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松本で陶芸家・ウエダキヨアキさん個展 カラフルな器、茶道具、オブジェ250点

ウエダさんは最終日にも在廊を予定している

ウエダさんは最終日にも在廊を予定している

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 陶芸家・ウエダキヨアキさんによる個展「ウエダキヨアキ展VII ウエダキヨアキのしごと」が現在、松本・浅間温泉の「手仕事扱い処(どころ)GALLERYゆこもり」(松本市浅間温泉3、TEL 0263-46-2066)で開催されている。

鮮やかな「朱色」のシリーズ

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 カップや皿、鉢、ポットのほか、抹茶わんや振出(ふりだし)などの茶道具、オブジェなど約250点を展示する。画家の経歴を持つウエダさんの作品は細かい絵付けが特徴。カラフルな絵付けに金彩を施したものや、異なる色合いの取っ手や足が付いたものなど、多彩な作品が並ぶ。新作は、黒土に絵付けをした「黒カラフル」で、全体的に暗めの発色。絵は細かく描き込まず、大振りに仕上げた。

 茶道具は、和室の同ギャラリーでの展示に合わせて制作を続けているもの。抹茶わんは、高台がついたものや小さめの鉢のようなものなど幅広く展開する。「厳密には抹茶碗と言わないものもあるかもしれないが、使う場面に合わせて、適当なものを選んでもらえれば」とウエダさん。昨年、還暦を迎えて制作した朱色のシリーズでも、茶入れや振出を用意。ふたの部分に桜や鳥をあしらったり、鯉のぼりをモチーフにしたりと、ウエダさんらしい遊び心を感じる。

 同ギャラリーでの展示は2年ぶり7回目。初日の17日には、オープン早々から多くの人が訪れた。作品を手に取ってじっくり眺める人や、ウエダさんに作品について質問する人も。会期後半(5月1日~)は新たに作品を追加する予定だという。

 コロナ禍での活動は、「時間がある分、制作に集中できて手数が増えたのは良かった。ただ、せっかく作っても発表の場が限られてしまうことは残念」とウエダさん。同展では、マスク着用や手指消毒に加え、人数や滞在時間の制限、作品に触れる人に対してビニール手袋を配るなど、可能な限り対策を行い開催する。同ギャラリーの瀧沢一以さんは、「毎回楽しみにしている人も多いので、お互い気を付けながら、ウエダさんの作品に浸る時間を過ごしてもらえれば」と話す。

 作品は販売も行う。小皿=1,320円~、マグカップ、茶わん=4,000円~など。営業時間は10時~18時(最終日は17時まで)。5月30日まで。

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