暮らす・働く

松本市美術館で「還る家」&「はぐくむ工芸」 左官実演・ワークショップなど多彩に

「自然からいただいたものはいつか自然に還る。土は全ての源」と松田さん

「自然からいただいたものはいつか自然に還る。土は全ての源」と松田さん

  • 0

  •  

 松本市美術館(松本市中央4、TEL 0263-39-3400)で現在、「還る家」と「はぐくむ工芸」が開催されている。月間イベント「工芸の五月2015」の一環。

芝生の上に並ぶ子ども椅子

[広告]

 「還る家」は、「まつだ左官」(梓川梓)の松田孝司さんによる実演や体験を行う。ギャラリー内には普段使っている道具のほか、3枚のパネルを設置。セメントを一切使わず、石灰や大理石などの自然素材だけで作ったオリジナルの「洗い出し」や高い技術を要する黒漆喰(しっくい)などを展示する。期間中、漆喰やなまこ壁を塗る実演も。「人に見られながらの作業は緊張するが(苦笑)、普段の仕事の延長として見てもらえれば」と松田さん。3日には、中庭に家を建てる「伝説のインスタント建築」、4日には建てた家の壁を塗る「ベト塗り」のワークショップも開く。

 今年で4回目となる「はぐくむ工芸」は、中庭の芝生の上に子ども用の椅子約60脚を並べる。24人の木工作家が参加。スツール、ベンチ、ロッキングチェアから、バッタの形や背もたれがウサギの耳をかたどったかわいらしいものまで、さまざまな椅子に自由に触れ座ることができる。5日には絵本も楽しめる「子ども椅子と絵本の庭」、6日にはフォルクローレ演奏会「子ども椅子と音楽の庭」の企画も。

 情報交流館では、ものづくりを身近に楽しめる「旅行社みずのさんぽ・井戸端プリント」もオープン。用意した紙や画材を使って小冊子や封筒、紙袋などを作るワークショップのほか、町歩き企画「建築家と巡る城下町みずのタイムトラベル」や湧水で打ったそばを湧水で食べる「源智みずそばの会 みずめぐり姫ガイド付き」などを開く。

 開催時間は10時~17時。入場無料。「還る家」と「はぐくむ工芸」は5月6日まで。「旅行社みずのさんぽ・井戸端プリント」は5月31日までの金曜・土曜・日曜。子ども椅子は、5月16日~31日は市内の12店舗で、6月4日~30日は中町の「GRAIN NOTE」で展示を行う。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース