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松本のギャラリーカフェで陶芸作家・金井三和さん個展 秋色の作品200点

秋色の作品が並ぶギャラリー内

秋色の作品が並ぶギャラリー内

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 陶芸家・イラストレーターの金井三和さんによる個展「花と小父(おじ)さん」が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で開催されている。

花や動物を彫ったシックな色合いの皿

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 ブローチや小箱、皿や花器、絵画など約200点を展示する。展示のタイトルはシンガー・ソングライター浜口庫之助さんの曲名から付けた。もともと浜口さんの歌が好きで、個展のテーマを花に決めた時に、偶然このタイトルを見つけたという。「前回は春をテーマにしたので、今回は秋らしくしたいと考えていた。私の中でおじさんはシックなイメージがあり、今の季節に合うのではないかと思った」と金井さん。

 皿は秋を意識して渋い色合いにし、抽象的な花や動物を彫った。定番として作るブローチはテーマに合わせて、これまであまり作ってこなかった花をかたどったものも出品。黄葉(こうよう)をイメージして、初めて黄色の釉薬(ゆうやく)を使ったという。金井さんが好きな画家・デイビッド・ホックニーさんをモチーフにした箸置きも制作。「彼は現在85歳。ファッションもすてきで元気なおじさんなので作品にした」と話す。

 絵画はアクリル絵の具と色鉛筆を使い、落ち着いた印象に仕上げた。器を持ち上げる男性を描いた「私の宝ものその1、その2」は金井さんが大切にしている陶器の人形をモデルにした。おじさんを絵画のモチーフにするのは初めてだという。「あーちゃんのネコその1、その2」はフェルト作家の田中あずみさんが制作した猫の人形を見て「おじさんっぽい」と思い、作品にした。

 同ギャラリーでの個展は2019年以来3年ぶり。手の不調があり、思うように制作できない期間があった金井さん。「グループ展には参加していたが、たくさんの作品を制作しなければならない個展を開催するのは難しかった。手の調子が戻り、また展示をしたいと思った」と話す。ギャラリー内にはドングリや葉、木などをディスプレーして季節感を出した。「新型コロナも以前より収まってきて、気持ちにも余裕が出てきたのではないかと思う。冬になる前に展示を見てほっとしてもらえたらうれしい」とも。

 価格は、ブローチ=1,760円、皿=1,800円、デイビッド・ホックニーの箸置き=1,000円、絵画=2万5,000円など。営業時間は11時~19時。月曜・火曜定休。10月30日まで。

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