長野県にゆかりのある写真を展示する「信州ポートレート展」が現在、安曇野のフランス郷土料理とガレットの店「ブレ・ノワール」に併設する「ギャラリーレクラン」（安曇野市穂高有明、TEL 0263-31-6969）で開催されている。

さまざまな場所で撮影したポートレート

　長野県内在住・出身のカメラマンやモデル、または撮影場所が県内という何か一つ「信州」に関わる写真、約110点を展示する。出展するのは、県内在住のカメラマン7人と、プロ写真家のJINさんが主宰する「S＋CAMERA CLUB」のメンバー10人。

　松本城や縄手通り、奈良井宿などの代表的な観光地をはじめ、森林、高原、渓流など豊かな自然、建物の中、街角などさまざまな場所で撮影した作品が並ぶ。主催する朝日村在住のフリーカメラマン・小林聖人さんは、白馬岩岳マウンテンパークで撮影したものを中心に出品。森の中、ドレス姿の女性が馬に寄り添う、幻想的な雰囲気に仕上げた。

　小林さんは3年ほど前から本格的に写真を学び、オンライン講座を受けたり、地元での撮影会に参加したりして、腕を磨いたという。「コロナ禍、家で過ごす時間が増え、勉強することができた。撮れば撮るほど、もっときれいに撮りたいと思うようになっていった」と振り返る。今年7月に仕事を辞め、フリーカメラマンとして独立。「FunWorkCompany」として、写真撮影のほか、モデル撮影会の運営なども行っている。

　「信州を題材にした風景写真展は多いが、ポートレート展は少ない。県内で発表する場を作りたい」と企画。今年の春ごろに、出展者を募り始めた。先駆けて、6月には長野市在住のTaji.Leafさんと松本市で2人展を開催。運営方法や感じたことを生かして、同展の準備を進めてきた。

　期間中は、JINさんによるポートレート写真撮影のセミナーも予定。今後は、年に1、2回のペースで定期的に開催していきたいという。「信州の魅力を伝える場、ポートレートを撮りたいという人たちの交流や技術向上の場にもなれば」とも。

　開催時間は10時30分～17時30分（9月15日は16時30分まで）。今月19日まで。