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安曇野の画廊で北山亨さん個展 「環境で変化した」抽象画16点

「いろいろなスタイルで描いていきたい」と北山さん

「いろいろなスタイルで描いていきたい」と北山さん

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 画家・北山亨さんによる個展「on paper/on canvas」が現在、安曇野の画廊「Banana Moon(バナナムーン)」(安曇野市穂高有明、TEL 090-4819-9878)で開催されている。

アナログとデジタルが融合した作品

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 紙とキャンバスに描いた、大小さまざまな抽象画作品16点を展示。今年、長野市と兵庫県龍野市で開いた個展「WORKSPACE」で制作した作品を中心に出展する。

 紙の作品は、クレヨンや鉛筆などの画材を用いて、折ったり広げたりしながら描き、しわやかすれを利用し多彩な色で表現する。キャンバスの作品は、パステルや鉛筆で描いた後に下地用の塗料で塗り消す工程を繰り返して仕上げた。モノクロや淡い色調でぼやけた印象にした、縦が1メートルを超える大型作品や、過去に制作した作品を塗り重ね、どろどろとした質感を出したものも並ぶ。「大きなキャンバスを使うのは20年ぶり。長野市の広い会場に合わせて挑戦した」と北山さん。

 廊下に配置する小さな作品は、手の動きが分かるように、タブレットの上にカーボン紙を載せて筆跡をデータ化し、パソコン上で色付けなどをした。北山さんは「デジタルの冷たい雰囲気を残しつつ、アナログ感の強い作品になった。いろいろなスタイルを見つけてやっていきたい」と話す。

 個展「WORKSPACE」は住み込みで行い、会期中にも制作。長野市で描いたものは、次の龍野市の会場でも展示した。「バナナムーンでの個展が始まってから、周りの環境に無意識に影響されて制作していたことに気付いた」と北山さん。

 今後は動画の作品にも力を入れていきたいと意欲を見せる。同ギャラリーの主宰で画家・成瀬政博さんは「強い絵というのは、言葉であれこれ説明しなくても、見た人がはっとするものだと思う。新しいものを見たい人に来てもらいたい」と呼び掛ける。

 価格は1万4,000円~。営業日は金曜~日曜。営業時間は13時~17時。12月19日まで。

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