軽い力できれいな印影が出る押印台-安曇野の企業が新開発

「捺印革命II」は軽い力できれいな押印が可能。

「捺印革命II」は軽い力できれいな押印が可能。

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 自動車部品組み立てなどを手掛ける中野精機(安曇野市豊科、TEL 0263-72-8981)が軽い力できれいな印影が出る押印台「捺印(なついん)革命II」を開発、1月から本格的に販売を開始した。販売元はイコーワークス(松本市梓川、TEL 0263-78-5208)と安曇野エース(安曇野市穂高、TEL 0263-81-3133)。

 押印台の表面をスポンジにして、球面形状にすることにより、押印の際に印の中心に圧力がかかり、紙が完全に密着。従来よりも軽い力できれいな押印が可能になる。昨年、金融機関や官公庁など向けにテスト販売し、新聞・テレビなどメディアで取り上げられ評判になった「捺印革命」の姉妹品で、「はんこのプロ用」としてスポンジの硬度を上げて沈みを減らし、薄い用紙でもしわになりにくくするなどの改良を加えた。

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 「印鑑は力一杯押すもの、という常識に以前から疑問をもっていた」と同社の中野克彦社長。印をつきながら銀行の担当者と「もっと楽に、きれいな印影が出ないものか」と話したことがきっかけになった。押印の際、指の腹を台の代わりにすることに着目。「指の腹は球面」と気付き、押印台も球面にすれば…と開発を始めた。銀行の担当者と一緒にいろいろな印鑑で試し、「銀行で絶対にうまくつけない、といわれている印鑑でも大丈夫だった。これで間違いないと思った」(中野社長)。その後、スポンジの硬さなどの実験を重ね、商品化に至った。

 現在、販売しているのは台の硬さが異なる4タイプ。「お客様からの反響も上々」と販売元・イコーワークスの米山公造さん。「『はんこ業務』に携わる人もいろいろなので…スポンジの硬さなども好みがある。ピッタリ合ったものを探して使ってもらえたら」と話す。購入者からは「これがないと仕事ができない」「けんしょう炎がよくなった」などの喜びの声が届いているとも。今後は、より多くの人に使ってもらえるよう、台の大きさなどバリエーションを増やして販売する予定。

 定価は1,050円。一部の東急ハンズや文具店、はんこチェーン店などで販売する。