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松本の雑貨店で「まなびラボ」 中学生がPOP作りから販売目標達成振り返りまで

準備してきたことを基に中田さん(左)から話を聞く生徒たち

準備してきたことを基に中田さん(左)から話を聞く生徒たち

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 実店舗での体験を通して子どもたちに学ぶ機会を提供する「ざでい まなびラボ」が7月6日、松本市のカフェ&雑貨店「THE DAY kitchen studio」(松本市大手2)で行われた。

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 同店を運営する中村漆器産業(塩尻市贄川)が、藤原印刷(松本市新橋)の協力を得て企画した。第1弾となる「POPを通して学ぶ 人に伝わる言葉」は、信州大学教育学部付属中学校1年D組の国語の授業の一環として実施する。同店で扱う10商品のPOPを制作して店舗に掲示(7月24日~8月22日)。その後、事前に設定した販売目標数値と比較し、達成率などから振り返りを行う。

 当日は、生徒39人が来店。店内の陳列方法や、POPの掲示の仕方などを見たり、スタッフに話を聞いたりした。4人1組で事前に準備した「自分たちが考えた商品の魅力」を書き出した紙を基に、購入層や人気アイテムについて質問するグループも。同社デザイナーの中田和寿さんは「思った以上に生徒たちが興味を持ってくれてうれしい。子どもならではの発想だけではなく、鋭い視点もあり、真剣に取り組んでくれていると感じた」と笑顔を見せる。

 今月1日には、中田さんら同社のスタッフ4人が同校に授業に出向いた。POPの作り方や商品の説明を行い、「実際に使ってみることで新たな発見がある」と、生徒一人一人に商品を渡して持ち帰ってもらったという。その後、グループで感想などをまとめて準備を進めてきた。担任の鎌倉琢磨教諭は「生徒が感じた魅力をそのまま表現するのではなく、購入者という相手にどうやったら伝わるかを考えることで、言葉に対する見方や考え方を捉え直す機会にしたい」と話す。

 今後は同校や他校とも継続的に取り組みを行う予定。中田さんは「一日店長や、カフェスペースでのイベントなど、店舗を活用してさまざまな体験を提供できれば」と意気込む。

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