松本市美術館で「こども映画教室」-全員でアニメ映画制作も

「フェナキスティスコープ」をのぞきこむ子どもたち。手前にある鏡に映った映像が動いて見える。

「フェナキスティスコープ」をのぞきこむ子どもたち。手前にある鏡に映った映像が動いて見える。

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 NPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」(東筑摩郡山形村)と松本市美術館(松本市中央4、TEL 0263-39-3400)共同開催のワークショップ「こども映画教室」が11月29日、同館で行われた。

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 同ワークショップは今回で4回目。「映画が動いて見えるしくみを知るきっかけになれば」と同法人が企画してスタートした。「映画もテレビも同じだと思っている子が多い。実際にフィルムなどを見て、映画の仕組みに興味を持ってくれたらいいなと思って」と同館の大島浩さん。

 参加したのは市内の3歳~小学生とその家族合わせて約40人。「ミトン」「レター」「ママ」(いずれも旧ソ連作品)の3本のアニメーション映画を鑑賞後、同法人のスタッフが20キロメートルもあるという実際の映画フィルムや映写機を見せながら、映画が一つひとつのコマでできていることを紹介した。

 その後、ワークショップの前半では、スリットの入った円板に色を付け、それを鏡の前で回転させてスリットから透かして見ると絵が動いて見えるという「フェナキスティスコープ」を制作。色を付けるのに一生懸命だった子どもたちは、鏡の前に立っても最初は「何が起こるのかまったくわからない」という表情だったが、見方を教えられると「うわー」「すごーい」と動く絵に見入っていた。中には何度も何度も回転させてのぞきこむ子も。

 後半の「映画をつくろう」では、それぞれが油性ペンで16ミリフィルムに絵を描いて「アニメーション映画」を制作。1人あたり96コマ分(約4秒)のフィルムを手にした子どもたちは、思い思いの絵を描いた。できあがったフィルムを全員分つなぎ合わせて1本の作品が完成、最後に上映会が行われた。

 上映会では「自分の描いたフィルムがいつ出てくるか、よーく見ていて。まばたきしていると終わっちゃうかも」と言われ、2分30秒ほどの「超」ショートフィルムを真剣に見つめる子どもたち。自分の描いたものが出てくると笑い声が、上手く動きが表現されているものには「おおー」と感心の声があがった。映画は子どもたちのリクエストに応え2度上映され、最後は「自分が一生懸命描いたものも、映画になるとあっという間でしょ?映画ってすごく時間がかかる。でも、みんなは今日、映画を作った。だからいろんな人に『映画作った!』と言っちゃってください」と同法人の宮崎善文理事長が締めくくった。

 終了後も映写機に興味を持ち、間近で見つめる子どもの姿も。参加した井上歩くん(小5)は「フィルムを作ったのが面白かったし、興味深かった。映画の仕組みも何となくだけどわかったかな」と振り返っていた。

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