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松本で人形師・蓬左佳峰さんのひな人形展 オーダーメードにも対応

「『即位の礼』で装束への関心も高まっているので、いろいろと見てもらえれば」と村山さん

「『即位の礼』で装束への関心も高まっているので、いろいろと見てもらえれば」と村山さん

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 節句人形工芸士・蓬左佳峰(ほうさかほう)さんの作品展「雛(ひな)人形司 蓬左佳峰のお雛様」が現在、松本・高砂通りの「村山人形店」(松本市中央2、TEL 0263-32-1770)で開催されている。

着物の色目で印象も変わる

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 赤系のグラデーションや、紫や白色を組み合わせた落ち着いた色合い、パステル調のものなど、それぞれ個性ある作品、約20組を展示する。ひな人形は、災厄の身代わりという起源に重きを置き、「親御さんの思い」を大事にしながら制作しているという。胴体など見えない部分を簡略化しているものも最近は多いというが、着物は着物として、着物を脱がせた胴体部分も人形として成立するように、しっかりと作り込まれているのが特徴。同店の村山謙介さんは「技術はもちろん、人形に対する情熱や姿勢が素晴らしい」と話す。

 蓬左佳峰さんは、雛人形専門店「加藤人形店」の3代目として、名古屋市で人形作りに取り組んでいる。同店では、2012(平成24)年ごろからオーダーメード制作の受注協力を始め、昨年からはウェブサイトでのオーダーメードにも対応。今回、初めて展示を開くことになった。

 同展では、実際の布を見ながら、着物の色目やサイズを選べるオーダーメード受注を行う。「住環境に合わせて飾り方が多様化する中で、飾るだけではなく、選ぶ、作るという準備の段階から子どもと一緒に考えるという楽しみ方を提案できれば」と村山さん。「せっかくおひなさまがあっても、数回しか飾らなかったり、出すのが面倒だったりというのはもったいない。ライフスタイルに合わせて選ぶことで、長く楽しめると思う」とも。

 11月30日・12月1日は、蓬左佳峰さんが在店する。「相談はもちろん、『即位の礼』で注目を集めた装束への造詣も深いので、いろいろとお話ができれば」と村山さん。

 営業時間は10時~18時。会期中無休。12月1日まで。

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