製菓・製パンの材料・調理器具専門店「C&C matsumoto」(松本市笹部4、TEL 0263-31-6812)が10月15日、松本・笹部の西友笹部店近くに移転オープンした。
松本・深志の「養老乃瀧食文化会館」の南側から、経営する「松下商店」の敷地内に移転した。前店は25年ほど営業。店舗面積は3分の1ほどになったが、ストックは本社の倉庫を使えるため、品ぞろえはそのままだという。
お菓子やパン作りの材料、器具を販売。小麦粉や砂糖などの調味料、ナッツ類、リキュール、冷凍ピューレなどのほか、クッキーなどの焼き菓子の型、ラッピング素材など幅広くそろえる。アイテムは家庭向けのものが中心。店長の松下由利子さんは「お客さんは一般の方や個人店の方が多い。隣が本社営業所なので、業務用にもすぐに対応できる」と話す。
松下商店は創業100年を越える老舗で、「はっきりとは分からないが、10年ほど前に100周年を祝った」。落花生など豆類の取り扱いからスタートし、業務用商品の扱いを増やしていったという。「C&C」は、全国製菓厨房(ちゅうぼう)機器原材料協同組合(東京都中央区)が展開する、組合加盟企業の小売り部門で、一般向け商品も増やそうと始めた。「以前は製菓教室なども開いていたが、今はレシピもインターネットや動画で見られるようになったので、販売に専念している」と松下さん。
店内には、階段タンスや古い引き出しなど、前店から使い続けている什器(じゅうき)も並ぶ。「駅近から車じゃないと難しい場所になったが、駐車スペースは広いので、気軽に来てもらえれば」とも。
営業時間は9時~17時30分。土曜・日曜・祝日定休。