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松本・縄手に米アイスクリームの日本1号店 地元の食材使った味を

「さっぱり、すっきりした味わいのアイスクリームを味わってほしい」とケルトンさん

「さっぱり、すっきりした味わいのアイスクリームを味わってほしい」とケルトンさん

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 アメリカのアイスクリーム店「MT.DESERT ISLAND ICECREAM(マウントデザートアイランドアイスクリーム)」(松本市大手4、TEL 0263-31-3166)が、松本・縄手通りに9月6日、オープンした。

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 アメリカ東部で4店舗を展開するアイスクリーム店の日本1号店。アイスクリームは、乳脂肪分の割合が高く、卵を使わないフィラデルフィアスタイル。シングルは540円、ダブルは610円で、カップかケーキコーンまたはシュガーコーン、80円増しでワッフルコーンも選ぶことができる。

 メニューは常時20種類以上を用意する。県内産の旬の果物やハーブなどを用いたものを中心に、現在は「信濃スイートソルベ」や「川中島ピーチ」「篠ノ井ネクタリン」などのほか、大久保醸造店(里山辺)の白みそを入れた「バタ―スコッチ味噌(みそ)」なども。以前は、「松本ブルワリー」のスタウトビールとチョコレートを合わせたものを提供していたこともあり、運営する「MDIアイスクリームジャパン」(同)のボイヤー・ケルトン社長は「次に来たときに『この間のものはないの?』と聞かれることもあるが、新たな味との出合いを楽しんでもらえれば」と話す。

 ケルトンさんは1982(昭和57)年に交換留学で来日。いったん帰国後、1990(平成2)年に再来日し、塩尻市でALTや英会話・翻訳の会社の設立などをしていた。友人のリンダ・パーカーさんがアメリカで立ち上げた店を日本でも開きたいと、日本支部の権利を取得。4月ごろから、レシピ開発をスタートした。「日本人にとっては海外の味を、外国人にとっては地元の食材を知るきっかけになるように試行錯誤してきた」。市内岡田にある工房で全て手作りし、新鮮な状態で提供している。

 オープンして1カ月。野外イベントが続く時期と重なり、「観光客や地元の人、外国人も予想以上にたくさん来てくれて、製造が追い付かないほど」とケルトンさんは笑顔を見せる。「アメリカでは夕食後に立ち寄る人も多い。飲んだ後にも楽しんでもらいたい」と夜まで営業。「なわて通りの活性化にもつながれば」と話す。

 今後はフルーツ以外にも地域の素材を使ったメニュー開発のほか、他地域での展開も視野に入れる。「アメリカの本場のアイスクリームを提供する店は日本にはまだ少ない。濃厚だがさっぱりした味わいを楽しんでほしい」とも。

 営業時間は10時~21時。第2・第4水曜定休。

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