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松本でジャズ曲モチーフにしたコラージュ展 「思い通りにいかない面白さ」を

ジャズ曲をモチーフにした作品のほか、過去に手掛けたものも

ジャズ曲をモチーフにした作品のほか、過去に手掛けたものも

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 松本市在住のコラージュ作家・眞嶋敬介さんによる個展「Letter to EÉRIOSÉRIOS(エリオシリアス)」が現在、松本・大手の音楽喫茶「Something tender(サムシングテンダー)」(松本市大手4、TEL 0263-88-8861)で開催されている。

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 ジャズ曲をモチーフにしたコラージュ作品を中心に、14点を展示する。「Soiree」「Borderick」など曲のタイトルを付けた作品も。「これまでは、気持ちの赴くままに作っていた。テーマを決めたことで、あらためて楽しさや難しさを感じた」と眞嶋さん。曲を聴きながら制作したものや、後で曲名をタイトルに付けたもの、すぐに形になったものや、時間を掛けて仕上げた作品などが並ぶ。

 小さい頃から、新聞やチラシなどのスクラップをしていたという眞嶋さん。高校生くらいから集めていたもので作品を作るようになったと振り返る。「普段から良いと思ったものを切り抜いていて、結果的に使わなかったものがたまっていく」。切り抜くのは主に雑誌だが、撮影した写真を使うこともあるという。2015(平成27)年に友人と2人で、多目的スペース兼バー「Give me little more.(ギブミーリトルモア)」(中央3)で展示イベントを開催。個展は今回が初めてとなる。

 店主の本橋卓さんとは、地元のイベントで知り合った。「ジャズをテーマにした企画を」と持ち掛けられ、年明けから制作を進めてきた。展示名は「Soiree」などを組み合わせて逆から読み、「響きが良かったので採用した」という造語。曲を作った人に向けてという意味を込めて、「letter to」を付けた。

 「作り込み過ぎるとつまらなくなるし、完全に思い通りの表現をすることはそもそもコラージュなのでできない。でも、思い通りにいかないところが楽しい」と眞嶋さん。同展に合わせて、Tシャツやポスターなども製作。今後は、服を作っている友人とコラボして布地にプリントしたり、レコードバッグを作ったりする予定だという。「作品の幅を広げていければうれしい」とも。

 価格は、Tシャツ=2,500円、ポスター=1,000円など。営業時間は11時~18時。入場無料だが喫茶利用が必要。日曜定休。10月9日まで。

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