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安曇野でイラストレーター・野村剛さんが粘土絵画展-14年間の作品の変遷紹介

塩尻の風景を描いた作品

塩尻の風景を描いた作品

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 安曇野のカフェギャラリー「BANANA MOON(バナナムーン)」(安曇野市穂高有明、TEL 0263-83-8838)で現在、イラストレーター・野村剛さんの個展「Nomura Tsuyoshi Exhibition 2000-2014」が開催されている。

「ザ・チョイス」に入選した初期の作品

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 塩尻市出身・在住のイラストレーター・野村さんによる個展。2000年に初めて色粘土を用いて制作した作品から、今年制作した3メートルほどのキャンバスに描いた大型の作品まで12点を展示する。「少しずつ変化していく様子も見てもらえれば」と野村さん。

 学生時代を京都で過ごし、卒業後は働きながら絵を描いていた野村さんだったが、粘土を使うことで世界が開けたという。2000年に雑誌「イラストレーター」の公募企画「ザ・チョイス」に入選したときの作品4点を掲載誌と共に展示。「作品が紙面に掲載されたときは、ようやくイラストレーターの出発点に立てた気がした」と振り返る。

 駅や公園、外国のポストカードなどをモチーフにしていたが、2010年以降、地元の風景を描くようになった。「塩尻風景」と題した作品は、水田やブドウ畑などの季節の風景が広がる。「粘土自体も子どものころに使っていたものなので、モチーフも幼いころから見ていたものにしてみた」と野村さん。「普段目にしている風景が題材になるとは思っていなかったが、皆が良いと言ってくれる」

 郷土玩具を扱う夢の会社「ごっこ社」のメンバーとしても活動する野村さん。「最初は郷土玩具にとりわけ思い入れがあるわけではなかったが、いざ作ってみると目一つを入れるのも難しい」。現在は、イラストと並行して郷土玩具の制作も行っている。「ものづくりは一人でやるものだと思っていたが、そうではないことに気付いた。メンバーのバランスも取れていて、いい影響になっている」

 「自分の知っている場所で勝負したいと思う。場所も人も大切にしていきたい」と野村さん。「初期から今までを網羅した展示なので、多くの人に見てもらえれば」とも。

 作品は一部販売する。価格は4万5,000円~。ポストカード(4枚セット)=500円。営業時間は9時30分~18時。入館料は500円(1ドリンク付き)。水曜定休。11月25日まで。

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