松本・野溝木工に定食店「松本たまねぎとしょうが亭」(松本市野溝木工1、TEL 0263-26-5781)がオープンして1カ月が過ぎた。
店舗面積は25坪。席数はテーブル、カウンター、座敷合わせて40席。木目を基調とした店内は、明るい色合いの木を使った「カフェ風」、照明を落ち着かせた「洋食屋風」、モダン和室の座敷席と、雰囲気を変えた3つの空間を設けた。屋外にはバーベキューコーナーも設置する。
店名通り、料理はタマネギとショウガを使ったものを提供する同店。食材はその日に入手できる、国産で「最上品」のものを使うという。「どちらも体にいいものだし、好きなので(笑)」と同店を経営する原哲也社長。ベーコンやハムをはじめ、ケチャップやドレッシングなどの調味料まで全て自家製にこだわる。「食材が健康にいいものなので、調味料などにも添加物を入れたくなかった。自分たちで作ることでできた商品のストーリーをお客さんにも楽しんでもらえれば」。
メニューはほぼ日替わり。「日常的に使ってもらえる店にしたいので、お客さんが飽きないようにメニューを変えて、楽しんでもらいたくて…」(原さん)。定番メニューは、柔らかい肉とショウガだれが絡む「名物しょうが焼定食」や、タマネギがたっぷり入る「ハンバーグ定食」(各700円)など。「おすすめ」は市内のパン店の特注バンズを使う「煮込みハンバーガー」(500円)。「定食屋だが、ファストフード的なメニューも作りたくて」
ショウガ好きが高じて作った「自家製ジンジャーエール」(400円)はピリッとした辛さが特徴。「ちゃんと炭酸を強く感じられるように作った」。自家製のものはすぐに炭酸が弱くなってしまうので、試行錯誤を繰り返したという。
夜は「自家製さつまあげ」(500円)や「油揚しょうが焼」(400円)などの「居酒屋メニュー」を提供。築地や石川県から直送される鮮魚を使ったメニューなども用意する。「世界一どうふ」(500円)は市内の豆腐店の協力を得て作り上げた「自慢」の一品。「何が『世界一』なのかは、口頭でお客さんに話したいので記事には書かないで(笑)。接客時のコミュニケーションも大事にしたい」とメニュー以外にもこだわりを見せる。
「郊外でも、徒歩圏内においしくてちょっと飲める店があればいいなと思って作った店。近所の人たちに長く愛される店でありたい」と原さん。「タマネギもショウガも健康で元気になれる食材。ぜひ一度食べに来て」とも。
営業時間は11時30分~14時30分、17時30分~22時30分(ラストオーダー)。火曜定休(宴会の場合は営業)。