松本のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で現在、クラフト作家6人による企画展「ふ・く・ろ展 5」が開催されている。
バッグやポーチなどの袋物作品約120点を展示する同展。菊地美由紀さん、岡美幸さん、すみれ洋裁店(小口緑子さん)、nagi botan(阿久津清子さん)、vapor trail.(河西美和さん)、ようさん工房(百瀬陽子さん)が出品する。
今回初参加となる菊地さんは、安曇野市内で染色工房「十色屋(といろや)」を営む。同展では、優しい色合いに染め上げた布で制作したトートバッグやショルダーバッグを出品。丸や十字などの模様が入ったものやさまざまな色のラインが入ったものなど多数あり、全て同展のために染色・制作した。「同じものは二つとない。色落ちしづらく、家庭でも手洗いできて長く使えるものを作るようにしている」。
ようさん工房は古布を使った作品を制作。作品にはフォトグラファーの姉・百瀬裕子さんと作った小冊子を付ける。「雑誌にバッグが付いてくることの逆をやってみたくて」(陽子さん)。裂いた布を編んで制作したバッグは、さまざまな柄や色の布を組み合わせている。「キャラクターものの生地を使った作品もあるが、裂いた上に、さらに編んでいるので、元の柄がわからない。使いづらい柄の布でも、こうすれば『使える素材』になる」。
すみれ洋裁店はフクロウのイラストをプリントした布と紙の袋を出品。作品には「ふくろう展と間違えてしまった方のために」と大きく書かれたタグが付く。「毎年『ふくろ』と『フクロウ』を間違えて来てしまうお客さんがいるという話を小口さんにしたら、それを形にした作品を作ってくれた。間違えて来た人もこれがあればうれしいはず(笑)」と同店の熊谷幸枝さん。
「とても好評で、開始の3日間くらいは買い求めに来るお客さんが集中した」と熊谷さん。「春は新調するのが楽しい季節。全て作家さんのオリジナルで楽しいと思うので、ぜひ足を運んでほしい」とも。
作品は販売も行う。価格は600円~1万2,000円。営業時間は11時~20時。火曜と第1・3月曜定休。入場無料。2月27日まで。