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松本・上土のダイナー「ソース」10周年 「あだちの小言」本&記念パーティー

タイトルは印刷を手がけた「藤原印刷」と相談して決めた。店内のトイレにも書いてある言葉

タイトルは印刷を手がけた「藤原印刷」と相談して決めた。店内のトイレにも書いてある言葉

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 松本・上土の「The Source(ソース) Diner」(松本市大手4、TEL 0263-75-7896)が6月28日、オープンから10周年を迎えた。

「ソースのソース」全6種類

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 店主の安達真さんは塩尻市出身。大学卒業後にニューヨークのカフェで3年半働き、帰国後は「D&DEPARTMENT TOKYO」(東京都世田谷区)に勤務。その後、いくつかの飲食店を経てUターンし、2015(平成27)年に開業した。以前生花店だった建物をリノベーションした店内は、タイルや木材をバランスよく使い、雰囲気のある空間に仕上げた。

 10周年を記念してさまざまなアイテムや企画を展開。インスタグラムで安達さんがハッシュタグ「あだちの小言」を付けて発信してきた投稿をまとめた書籍「男子も座ってしましょう。マナーです。#あだちの小言(2017-2025)」を出版する。内容は、飲食店のことだけではなく、政治や社会、人生まで幅広く、自身の思いを正直につづった300を超える投稿を収録。「アップするとフォロワーは減るし、『店のためには書かない方がいい』というアドバイスをもらうこともある。葛藤しながら、それでも自分にとって店をやることは表現なので、続けてきた」と振り返る。

 「D&DEPARTMENT TOKYO」時代に「料理長日記」をブログに掲載していたことや、創業者のナガオカケンメイさんが著書を出していたこともあり、「いつか本を出したいと漠然と考えていた」と安達さん。1年前に出版に向け準備を始めたが、やめようかと悩んだ時期もあったという。同店のロゴやグッズを担当するデザイナーに相談したところ、「いったん形にしてみるから」とサンプルを作ってくれた。「レイアウトまで丁寧に作ってくれて、彼の思いを感じたのと、あらためて見て自分の『生きた証し』だと思って、心を決めた」と話す。B6変型判、384ページで、価格は2,200円。7月15日までオンラインで予約を受け付ける。

 オリジナルのスパイスソルトとソースを展開する「ソースのソース」プロジェクトの第3弾も発売。スパイスソルト「SPICY」(680円)は、ケイジャンスパイスをベースに、七味やリンゴチップス、シナモンなど17種類をブレンドした。ソース「Japanese BBQ sauce」は、塩尻の「東山食堂」のたれをヒントに、「万人に愛される焼き肉のたれ」を目指した。2022年に始まったプロジェクトは、それぞれ3種類ずつ開発し、これで一区切りになるという。

 「日々、必死にやっていたら10年たったという感じ。その時々に得たインスピレーションを元にして何かつくることを、これからも続けていければ」と安達さん。7月15日には、10周年パーティーを開催する。「発信していることをキャッチしようとしてくれている人がいることがありがたい。10周年のありがとうを伝える場になれば」とも。

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