たこ焼き店で主婦イラストレーターの作品展-読み聞かせイベントも

店に入るとお化けのイラストがお出迎え。「実は『てんてこまい』がお気に入り」と前川さん。

店に入るとお化けのイラストがお出迎え。「実は『てんてこまい』がお気に入り」と前川さん。

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 「たこ焼き のまど」(松本市空港東、TEL 0263-87-8221)で現在、イラストレーター「ゆきつぼ」こと前川由美子さんによる個展「ゆきつぼイラスト展」が開催されている。

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 前川さんは木曽福島在住の2児の母。夫の転勤が多いため定職に付くことが難しく、子どもも小さかったため、昔から好きだったイラストを添えた育児日記を書き始めたことがきっかけで「描くことの楽しさ」を思い出し、イラストレーターとして活動するようになった。

 同展ではアクリル絵の具で描いたものや、布に刺しゅうやフェルトを施したもの、「プリントゴッコ」を使ったものなど、さまざまな雰囲気の19点を展示。「親子」をテーマにした作品では、娘をモデルに描いたものも。

 入り口通路には、前川さんが考えたユニークなお化けのイラスト6点も展示し、好きなお化けの作品を選んで投票すると抽選でプレゼントが当たる企画も行う。「前に開催した個展でも投票を行った。お客さんと話すきっかけにもなるし、好評だったので今回もやってみた」と前川さん。今回の展示に合わせて描いたというお化け「てんてこまい」は「取りつかれてしまうと、あたふたしてしまう」という特徴を持つという。「(個展の開催が)年末でみんな『てんてこまい』になる季節なので、ちょうどいいタイミングだと思って」。前川さんは「いつかこのお化けたちを登場させた絵本を作れたらいいな」と愛着のある作品を眺めながら話す。

 オリジナルの「米たこ焼き」(600円)などを提供している同店のオーナー大木誠さんが、新聞記事に掲載された前川さんの作品を見て一目で気に入り、すぐに展示が行われているギャラリーに連絡。今回の展示開催が実現した。

 「最初は『なんでたこ焼き屋で?』と思った(笑)。でも店に来てみて、とても雰囲気が良かったのでOKした」と前川さん。今までも何度か作品展やミニコンサートを開催してきた同店。大木さんも「(依頼をする際に)みんな同じことを言うんですよ。『なんで?』って(笑)」と話す。

 今月19日には地元の空港図書館などで活動する読み聞かせグループ「すがのっくる」による「雪とおばけのおはなし会」を開催、前川さんによるお化けの紹介なども行う。大木さんは同グループ代表の豊嶋さおりさんと顔なじみで、かねてから「いつか一緒に何かできたらいいね」と話していたという。「前川さんはとても温かい作品を描くので、読み聞かせとコラボしたらいいんじゃないかと思った」(大木さん)。前川さんは「面白いコラボレーションだと思う。(お化け投票の)開票もやるので楽しみ」と話す。

 営業時間は、9時30分~20時(ラストオーダー)。月曜定休。19日の読み聞かせイベントの開催時間は17時~19時。入場料100円でたこ焼き1個とミニドリンクが付く。

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