松本市は、妊娠・出産・子育てに関する基礎知識をまとめた冊子「パパノート」を作成し、4月から母子手帳と共に配布を開始した。
母子手帳の「父親版」として位置付ける同ノート。「妊娠~出産」「出産~1歳」「1歳~6歳」「子育てお役立ち情報」の4章で構成する。つわりなど妊娠に伴う体調の変化や、出産の流れ、抱っこの仕方やおむつの替え方、子どもや母親の様子に合わせて父親ができることの提案などを紹介。段階を追って、心構えや押さえておきたいポイントも分かりやすくまとめた。「お役立ち情報」の章では、「おでかけ公園マップ」や夜間や休日の医療機関の利用方法なども掲載。表紙には子どもの名前が記入できるようにし、写真やメモの欄を設けるなど、成長を記録できるような工夫も。
「男性だとイメージしづらい妊娠~出産、子育てについて、まずは知ることで、夫婦で支え合って楽しい子育てができるように」と、昨年3月にプロジェクトチームを発足。信州大学医学部保健学科や、育児情報誌「月刊イクジィまつもと」の協力を得て、国の地方創生総合戦略の補助金を活用して作成した。「母親が一人で抱え込むことのないように、父親にも子どもが生まれる前から関心を持ってほしい。子育てに携わるきっかけになれば」と同市こども部こども育成課担当者。
A5判、58ページで1万部を作成。今後は、市内の公共施設や関係医療機関、企業などでも配布を予定する。