塩尻市の温浴施設「信州健康ランド」（塩尻市広丘吉田、TEL 0263-57-8111）に感情認識パーソナルロボット「Pepper（ペッパー）」が「入社」し、11月8日、入社式が行われた。

配属は「フロント課おもてなし担当」

　入社式では、辞令交付の後、「ペッパー」のできることを紹介。20ほど備える機能のうち、目玉ともいえる「お風呂診断」を披露した。3択の質問に答えると性格を診断して、当店の風呂の中からお勧めのものを紹介するはずが、マイクを使っていたためか答えを認識できず、失敗する場面も。「入社したばかりの新人なので…」という司会者のフォローに、会場は笑いに包まれた。

　ほかに、手を握って目を見つめると年齢を判断したり、手相を占ったりとさまざまな機能も。入社式の後、早速ロビーで歌に合わせたダンスや、人文字ならぬ「ロボ」文字クイズを行うと、来場者からは「すごい」「かわいい」などの声が上がっていた。

　同店を運営する「クア・アンド・ホテル」（山梨県）グループは、今年8月に「駿河健康ランド」（静岡県）に「ペッパー」を初めて迎えた。今回、「入社」したのは、10月1日より申し込みを開始した法人向けモデル「Pepper for Biz」で、今後はアプリを利用しつつ、同店ならではの接客ができるように「研修」を行う。「駿河でも好評で、幅広い年代の方に喜んでいただいている。今回はビジネスモデルなので、よりよい『おもてなし』ができるように力を入れていきたい」と同社企画部長代理の清水剛さん。

　今後は、店頭で名前を公募する予定。「皆さんにかわいがっていただけるように、良い名前を付けてもらえれば。ぜひ名前を考えて遊びに来てほしい」と呼び掛ける。

　「ペッパー」は毎日、15時ごろに玄関でグリーティングに登場する。