昔ながらの日本を外国人の視点を交えて一緒に楽しむ「秋の信州 DE まるで留学キャンプ」が10月10～12日、塩尻市内で行われる。

　2泊3日の行程で、国際交流を楽しみながら、昔ながらの日本の良さを再発見する同キャンプ。10日は、アメリカ出身の人たちと、外国のレシピで調理実習を行い、世界の食事と言葉を感じることからスタート。11日は、興龍寺（塩尻市洗馬）での座禅会や、木曽堆朱（ついしゅ）研ぎ出し体験、奈良井宿の散策のほか、郷土料理を説明しながら楽しむ。12日は、英語でのプレゼンテーションに挑戦し、最後はベーべキューで交流を深める。

　「自分のことを話すのは照れくさいが、文化の違いや自分が住む地域のことなら抵抗なく話せるという日本人は少なくない」と主催する「GoGlocal（ゴー・グローカル）」代表の土屋みどりさん。自然と英語を使う場を設けようと、地域の特色を外国人と一緒に再体験できるようなプログラムを企画した。「話しやすい状況をつくり出すことで、自信を持ってコミュニケーションを取れる人を増やすことができれば」

　同団体は、通訳、英会話講師、外国語指導助手など主に外国語教育に携わる人や学習者らが「本当に『使える』英語は教えられていない」「教室に通っても全然上達しない」の声の下、今年4月に立ち上げた。現在12人がメンバーとして活動する。

　「英語を使ったコミュニケーション力を付けたい方や、お子さんに『使える』英語を学ばせたいと考えている方にとっては、良い環境だと思う」と土屋さん。「外国人の視点や驚きを通して、この地域に根付く特色を発見したい方、今後のまちづくりにつなげたい方もぜひ」と参加を呼び掛ける。

　参加対象は18歳以上。参加費は1人1万9,800円。一部だけ参加は要相談。申し込み・問い合わせはメール（goglocal.nagano@gmail.com）まで。