松本市立博物館で「ラジオの不思議」-技能五輪・アビリンピックに合わせ

昭和初期のラジオが視聴できるコーナーも

昭和初期のラジオが視聴できるコーナーも

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 松本市立博物館(松本市丸の内4、TEL 0263-32-0133)で現在、特別展「ラジオの不思議」が開催されている。

鉱石ラジオと真空管ラジオの展示

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 10月20日に始まる「長野技能五輪・アビリンピック2012」に合わせて企画された同展。写真28点、ラジオ63点、関連資料113点を展示し、ラジオの仕組みや機器の変遷、ラジオ放送の発展などを紹介する。展示は6部で構成。「ラジオ放送の歴史と私たちの暮らし」では、日本のラジオ放送が始まった1925(大正14)年からを写真パネルなどで振り返る。「ラジオ機器の変遷」では、鉱石ラジオや真空管ラジオを展示。昭和初期ごろのラジオを視聴できるコーナーを3カ所設け、昔のラジオ放送や、現在放送しているラジオ番組を聞くこともできる。

 「松本のラジオ放送」では、放送を開始した1938(昭和13)年当時の写真を並べて紹介。当時は松本放送劇団があり、自主制作番組も多かったという。放送用の台本なども合わせて展示する。ラジオドラマなどで実際に使われていた雪を踏む音や雨や波の音を体験できる「効果音を出してみよう」のコーナーや、ラジオを分解して部品を並べた「ラジオのしくみ」コーナーも。

 「震災を契機に、ラジオが見直されるようになった。身近なラジオについて、もう一度考えるきっかけになれば」と同館の事業担当係長・竹内靖長さん。来場者の中には、展示の中に懐かしいラジオを見つけ、当時のことを語り合う人の姿も見られた。

 期間中は、対談「モノづくり・コレクションの魅力を語る-ラジオ・電話・蓄音機-」(20日)やワークショップ「ラジオを作ってみよう」(21日)なども行う。「見るだけではなく実際に感じてもらえるような展示になれば」と竹内さんは話す。

 開館時間は8時30分~17時(入館は16時30分まで)。入場料は、高校生以上=200円、小中学生=100円。対談は20日10時30分~、参加費200円。ワークショップは21日10時~、参加費2,000円(要申し込み)。11月4日まで。

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