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「まつもと演劇工場」公演迫る-市民が一緒に創る舞台、練習大詰め

29日に行われた稽古の様子

29日に行われた稽古の様子

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 まつもと市民芸術館と市民が一緒に舞台を創る「まつもと演劇工場(シアターファクトリー)」0期生の公演「わたしのマチ あなたのワンダーランド」が2月11日・12日に迫り、練習が大詰めを迎えている。

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 「芸術館を拠点に、松本の人たちと一緒に松本ならではの舞台を創り上げたい」と同館芸術監督の串田和美さんが企画した。一般市民を対象とした長期の演劇講座は同館にとって初めての試みで、来年度の本格的なスタートを前に「0期生」としてメンバーを募集。市内を中心に、県内外の男女32人が集まった。劇作家の加藤直さんが「工場長」を務め、プロのダンサーやアーティストも講師として参加。昨年12月から演技やダンス、音楽の実技・実践を学び、そこから生まれたリズムやせりふをベースにしてオリジナル作品を創り上げた。

 参加者は中学生から70代後半までと幅広く、経験者と未経験者は半々くらいだという。全員キャストとして舞台に立ちながら、道具や音響、会場のことなど、あらゆることも行う。「長期のワークショップなので大変なことや厳しいこともある。それでも『創り上げる』ことの魅力を十分感じているのでは」と同館担当の大塚千枝さん。

 28日・29日は歌やダンス、シーンごとの稽古が行われた。打楽器もメンバーが担当し、リズムに合わせてキャストが動く。せりふを言うときの顔の向きや、動きとの合わせ方などを加藤さんが指導。キャストはお互いを見ながら動きを丁寧に確認して練習を繰り返した。

 これまで週末を中心に行われていた練習も2月からは毎日になり、稽古も大詰めを迎える。「キャストだけではなく、一緒に創る人、見てくれる人がいて舞台ができる」と大塚さん。「見ることで一緒に参加してもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 上演は11日17時~、12日14時~。会費1,000円(完全予約制)。チケットは同館チケットカウンターとチケットセンター(TEL 0263-33-2200)で販売する。

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