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安曇野のギャラリーカフェで「笑顔」の木版画展-虹色の彩色施す

虹色に彩色された小林煌さんの木版画作品

虹色に彩色された小林煌さんの木版画作品

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 安曇野のギャラリーカフェ「BANANA MOON(バナナムーン)」(安曇野市穂高有明、TEL 0263-83-8838)で現在、イラストレーターで版画家の小林煌(こう)さんによる作品展「まいにちまいにちありがとう展」が開催されている。

 大学時代は視覚伝達デザインを学んでいたという小林さん。絵本を作る課題の際に版画で制作したことがきっかけで、現在は木版画をメーンに制作活動を行っている。「パソコンが苦手で…。版画なら自分の好みで刷れるし、文字も『自分の字』で表現できる。それに、一枚一枚心を込めて刷れる」。

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 同展では2007年ごろに制作した「まいにちまいにちありがとう 日めくりカレンダー」の木版画に、新たに手彩色を加えた32点の作品を展示する。当初は彩色しない状態で展示する予定だったという。「人には『チャクラ』という7つのエネルギーがあり、それぞれに色がある。どの『チャクラ』にも響いて元気になってもらえれば」。

 数字は、父親が子どもを抱き上げている姿で「2」を表現したり、女の子が花束を渡している姿で「7」を表現したりと、人や動物の姿で形作っている。イルカで「1」、人魚で「2」を描いた「12」や、樹木で「1」、家で「4」を描いた「14」など、同じ数字がある日にちのものでも全く異なる構図に仕上げている。笑顔を描いた作品が多いのも特徴。

 「東日本大震災が起き、自分に何ができるのかを問いかける日々だった」と小林さん。「自分には絵を描くこと、版画を彫ることを与えられているんだと思った。絵で元気を与えられるなら、続けていかなきゃと思った」と振り返る。東日本大震災をきっかけに始まったオンライン紙芝居プロジェクト「Oto-Ehon(音絵本)」にも参加。2000年9月に発行した小林さんの木版画絵本「ととんととん」に音楽や声を加えた状態で紹介されている。

 「版画は黒と白の世界。黒があれば白が引き立つ。今の日本は暗いムードだが、光も見えてくると思う。みんなで乗り越えていけたら」と小林さん。「何も考えずに見て、心で感じてもらえたら」とも。

 作品は販売も行う。展示作品=2万5,000円、黒一色のもの=1万5,000円(送料別)、ポストカード=200円、画集=500円など。営業時間は9時30分~18時。水曜定休。入館料は500円(1ドリンク付き)。5月10日まで。