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松本に焼き芋専門店「いものかねさん」-老舗「三松屋」の味、長男が復活

「今後は、いもを使ったお菓子なども作っていければ」と宗規さん。

「今後は、いもを使ったお菓子なども作っていければ」と宗規さん。

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 2007年に閉店した縄手通りの焼きいも店「三松屋」が9月1日、駅前大通りに「いものかねさん」(松本市中央2、TEL 0263-32-1200)として復活、営業を開始した。

皮をむいて輪切りにして作る「焼きいも」。塩味が利いている。

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 三松屋の店主だった松井洋介さんの長男・宗規さんがレシピを受け継ぎ開業。親子で店を運営する。皮をむいて輪切りにした芋を使い、塩味を利かせた「焼きいも」(100グラム160円)は、三松屋の時代から変わらない看板メニュー。ほかに、「大学いも」(大=500円、小=300円)、「いもけんぴ」(250円)も販売する。メニューや芋を焼くかまど、はかりなどは三松屋からそのまま受け継いだ。使用する芋も以前同様、千葉県産と茨城県産を混ぜて製造している。「千葉産は水分が少なめで、茨城産は水分が多め。これからはどんどん甘みが増しておいしくなってくる」と宗規さん。

 三松屋は100年以上続く老舗だったが、2007年6月に閉店。宗規さんは東京でパティシエとして働いていたが、「自分は一人息子だし、いずれは松本に帰ってこようと思っていた。父ももう一度やりたいと言っていたので、ちょうどいいタイミングだと思い」再スタートを決めた。以前からのお客さんが歩いて来ることができる範囲で物件を探し、屋号の「かねさん」を店名に掲げた。

 開店して1カ月。「お客さんの声がダイレクトに聞こえてくるのがうれしい」と宗規さん。「今年は9月に入っても暑かったことは予想外だったが(笑)、これから本格的な『焼き芋シーズン』になるので、ぜひそのおいしさを味わってもらえれば」と話す。

 営業時間は10時~18時(売り切れ次第終了)。月曜定休。

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