酵素玄米扱う松本のカフェがリニューアル-常連客が手伝い改装

看板もリニューアルした「そらcafeむすび亭」。談笑する飯田スエカさん(左)と笹川和樹さん

看板もリニューアルした「そらcafeむすび亭」。談笑する飯田スエカさん(左)と笹川和樹さん

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 松本・元町の「茶処むすび亭」が4月1日、「そらcafeむすび亭」(松本市元町3、TEL 0263-33-3083)としてリニューアルオープンした。

酵素玄米でサンドした「おはぎ」。押しずしのように作る

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 同店は、店主の飯田スエカさん(61)が「酵素玄米の良さを伝えたい」と2007年10月にオープン。食事提供のほか、ヨガやコンサート、講演会などさまざまな企画も行ってきた。しかし中心市街地から離れているため客足が少なく、飯田さんは閉店を考えるように。その話を聞いた常連客6人が店の存続のために運営委員会を作り、店舗改装をはじめ新メニューの導入やイベントなどを企画し、今回のリニューアルオープンにこぎ着けた。店舗面積は約17坪。席数はカウンターとテーブル、座敷で30席。

 メニューは酵素玄米をメーンに提供。酵素玄米のおむすび「宙(そら)むす」(1個250円)をはじめ、「宙むす」2個・おかず3品・漬物が付く「そらむすセット」(850円)など。新メニューの「おはぎ」(300円)は、あずき餡(あん)と梅またはリンゴの酵素を酵素玄米でサンドしたもの。上からきな粉をまぶしてほのかな甘さに仕上げた。押しずしのような作り方も特徴。「普通のおはぎは丸めてあんこで包んで…と手間がかかる。これだとすぐに提供できる」と飯田さん。「新しい松本名物にしたい(笑)」とも。

 ドリンクメニューは「玄米香琲」「オーガニック珈琲」(以上400円)、「季節の手作り酵素ジュース」(450円)、新潟県の地ビール「エチゴビール」(500円)などを用意。リニューアルをきっかけに、すべて50円下げて価格を再設定した。「前はドリンクメニューの注文が少なくて…。『カフェ』だから飲み物も飲んでもらいたいので注文しやすいように価格を下げた」。

 木造2階建ての同店。改装の際に1階の2部屋をつなげ、建物全体が暖められるように部屋の中央にまきストーブを設置、「日光が入るように」と大きな窓も取り付けた。開店間もないころから営業を手伝っている運営委員の笹川和樹さん(23)は「自分も気持ち良いと感じるし、お客さんも心地よく過ごせるようになったと思う。改装は疲れたが楽しかった」と振り返る。現在は毎週火曜日にミーティングを行い、イベントのスケジュール組みや店がもっと良くなるための話し合いなどを行っている。店舗ブログも6人で書き込んでいるという。

 「たくさんの人の力を借りてここまで来られた」と飯田さん。「いろんな人が集う場所にしたい。ここでの出会いが広くつながっていってくれれば」とも。

 営業時間は10時30分~19時。火曜・水曜定休。

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